研究課題/領域番号 |
14780206
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
服部 哲 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30314529)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | オブジェクト指向 / ステートチャート図 / 依存関係 / 統合テスト / 効率化 / UML図 / 変更順 / ω-オートマトン / グラフ / ペトリネット |
研究概要 |
平成16年度は、前年度までに得られた「ソフトウェア成果物間の依存関係から成果物の変更順を導出する方法」に関する研究成果の応用として、「ソフトウェア成果物間の依存関係解析を利用した効率的なソフトウェアテスト法」に関する研究成果を得た。オブジェクト指向ソフトウェア開発では、ソフトウェアの各部品は別々の人によって開発されることが多い。そのようなソフトウェアのテストは、まず、部品ごとの「単体テスト」を行なった後、全部品の「統合テスト」を行なう、という順に進む。効率的な統合テスト法の開発は、ソフトウェア保守の効率化の観点から重要である。さて、ソフトウェア部品に対するステートチャート図から、統合テストにおけるテスト系列を生成する手法(SC統合テスト法)が既に存在する。そこで、本年度は、前年度までに得られた「ステートチャート図の群の意味的な独立性を考慮した構造化法」を用いた、効率的SC統合テスト法を開発した。構造化法によって、統合テストの際の「必須統合領域」が得られる。効率的SC統合テスト法は、いくつかの必須統合領域に対してのみSC統合テストを行なう。本年度の研究では、効率的SC統合テストの正当性、すなわち、同一のソフトウェアに対し、全体に従来のSC統合テストをする場合と、効率的SC統合テストをする場合とで、結果が一致することを証明した。さらに、テストがどれだけ効率化されるかを解析した。テスト系列の長さは統合した(直積を取った)ステートチャート図の状態数によって定まる。統合されるステートチャート図の数と状態数の最大値の2つをパラメータとして、全体の統合の場合と、いくつかの必須統合領域の統合の場合に対し、統合後の状態数を求めた。その結果、多くの場合に後者のほうが値が小さくなることが示された。以上より、本年度の研究により、ソフトウェアの効率的な統合テストの方法が得られたと結論する。
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