研究課題/領域番号 |
14780249
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
|
研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
加藤 弘之 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 助手 (10321580)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | XML / 問合せ最適化 / folding / データベース / プログラミング言語 / 関数型言語 / XQuery / 部分計算 / Pushing selection / GROUPBY / 集約 / Galax |
研究概要 |
カジュアルな問合せの変換後の問合せとしてXQueryを選択し、その最適化手法として今年度行った研究やその結果生じた成果は次の通りである。 1.XQueryの中で我々の最適化手法が適用可能な箇所を形式的に特定するCore XQuery(CXQuery)を再帰的に定義 2.CXQueryのコストモデルをXQueryの形式的意味に基づき定義 3.経路式中の冗長なエレメントコンストラクタの削減による最適化手法「経路式の畳み込み」を帰納原理として定義。これは、従来の、コンストラクタにコピーを要請しない言語ではコストが定数であったが、XQueryのエレメントコンストラクタではコピーが必要であるため、帰納原理においてはエレメントコンストラクタ内のデータの大きさに対して線形のコスト削減となる。問合せ全体としては、与えられた問合せ式の再帰定義に依存するがかなりのコスト削減となることがわかった。 4.3で定義した「経路式の畳み込み」をXQueryの代表的な式であるFLWOR式の全てに適用するために、FLWOR式を意味が等価でかつ、2で定義したコストよりも悪くない式への変換規則である「FLWOR Arranging」を定義。 5.3、4で開発した最適化手法を一つのアルゴリズムにマージするとともにその健全性と停止性をXQueryの形式的意味に基づき証明した。 6.実証実験としてルーセントテクノロジーで開発されたXQueryエンジン「Galax」を用いて上記で開発した最適化手法の有効性を確かめた。
|