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肺がん診断支援システムの高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14780276
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

滝沢 穂高  豊橋技科大, 工学部, 助手 (40303705)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード肺がん診断支援 / X線CT画像 / 血管構造 / 幾何学モデル / マルコフ確率場モデル / 肺がん認識 / テンプレートマッチング
研究概要

下記の通り研究実績を報告する.
「1」肺血管の太さ,長さや配置などを,サンプルのX線CT画像(512×512×30画素,空間分解能0.625[mm])や人体断面画像(ボランティアの検体を凍結させ,スライス切断し,カラー撮影した画像.画像サイズ1024x1024x160画素,空間分解能1[mm],アメリカVisible Human Projectの成果)から計測し,アルゴリズムの構築に必要な基礎的なデータを収集した.
「2」得られた数値データをもとに,肺血管の平均的な構造を計算し,それを幾何学モデルとして表現することで,血管構造を計算機の中に再現した.
「3」登録したモデル情報と症例画像との関係分析を行い,がん陰影を認識する手法を開発した.ここでは,マルコフ確率場モデルの枠組みで,肺がんの候補となる陰影とその周辺との陰影との関係を確率的に定式化し,予め登録してあるモデル情報と,症例画像から計算したデータとを比較し,その差が真の病変性変動によるものなのか,それとも画像処理上の誤差変動によるものなのかを確率的に評価し,対象となる陰影が正常か異常かを判定するアルゴリズムを開発した.
「4」さらに上記の認識手法をテンプレートマッチングの技術を使って高速化した.上記の手法は,高い肺がん検出精度をもつが,一被検者のCT画像を認識するのに約3時間を必要し,そのままでは実用的でないという欠点があった.高速化することによって,精度を保ったまま,計算時間を大幅に(約5分に)短縮することができた.

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 滝沢 穂高, 五十嵐 亮, 奥村 俊昭, 山本 眞司: "胸部X線CT画像におけるすりガラス状陰影検出のための肺がん陰影検出手法の改良"Medical Imaging Technology. 20(3). 194-202 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 滝沢 穂高, 山本 眞司他: "3次元マルコフ確率場モデルを用いた胸部X線CT画像からの結節陰影の認識"電子情報通信学会論文集. J85-D-II(9). 1401-1412 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 深野元太朗, 滝沢穂高, 山本眞司他: "胸部X線CT画像における肺がん偽陽性陰影の削減-血管領域抽出による可変N-Quoit候補点の真偽判定-"Medical Imaging Technology. 21(1). 49-58 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 重本加奈恵, 滝沢穂高, 山本眞司他: "3次元結節・血管モデルとテンプレートマッチングを用いた胸部X線CT画像からの結節陰影の高速認識"Medical Imaging Technology. 21(2)(掲載予定). (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] H.Takizawa, K.Shigemoto, S.Yamamoto他: "A RECOGNITION METHOD OF LUNG NODULE SHADOWS IN X-RAY CT IMAGES USING 3D OBJECT MODELS"International Journal of Image and Graphics (IJIG). (掲載予定). (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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