研究課題/領域番号 |
14780277
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 筑波大学 (2003) 京都大学 (2002) |
研究代表者 |
亀田 能成 筑波大学, 機能工学系, 講師 (70283637)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | センサフュージョン / マルチカメラ / マイクロフォンアレイ / 画像認識 / 自動撮影 / 因果関係解析 / TCP / IP / ソケット通信 / 観測ステーション |
研究概要 |
本年度は、因果関係に基づく広域観測下での活動認識の理論基礎を構築し、様々なシチュエーションを想定して実験及び検証を行い、研究発表も行った。 まず、マルチモーダルなセンサによる認識の取り組みとして、超音波センサ、マイクロフォンアレイの設置及びそれらに基づく観測データ生成と伝送を行う観測ステーションの設計・開発を行い、特に講義室空間で講義が行われているシチュエーションのもと、如何にして授業の状態を認識するかについて研究した。他の先行研究と異なり、我々が実験を行った講義空間は150人程度が着席できる大きなスペースでる。そのような広い場所でも,10台近い画像センサと超音波センサアレイ、8つのマイクロフォンからなるマイクロフォンアレイを用いて、人の活動を認識することに成功した。実際のアプリケーション例として自動撮影を取り上げ、実用に供することすらできるシネテムも構築し、これについては現在、大学の講義を実際に収録してさらなる評価実験を行っている。 また、画像センサーの一種類だけではあるが、20台のカメラを密配置し、対象空間中の物体の運動・形状とカメラ配置による計測精度の関係について研究を行い、その結果、多数センサの協調動作について一定の研究成果を上げた。 一方、因果関係を自動的に記述する取り組みから、自動撮影を例に取り上げ、人物が室内を自由に歩行している環境下で、複数首振りカメラの映像切り替えに基づく固定撮影を実現する手法を提案した。固定撮影の場合、それぞれの首振りカメラの方向・ズーム値が一つの記述であり、連続して固定撮影を続けるためには、ある記述が別の記述にどのような因果関係を及ぼすかを解析することが必須となる。本研究では、因果関係を状態遷移で表現し、その状態遷移図をこれまでの人物の運動軌跡から自動的に学習する枠組みを発明した。
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