研究課題/領域番号 |
14780365
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 名古屋商科大学 |
研究代表者 |
足立 光生 名古屋商科大学, 会計ファイナンス学部, 助教授 (90340215)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 流動性 / 先物市場 / エージェントアプローチ / 非平衡系統計力学 / カオス / ニューラルネット / 裁定取引 / 金融派生商品 / 非線形モデル / バックプロパゲーション / コンタクト プロセス / マルチエージェント / BDS検定 / ニューラルネットワーク / バックプロパゲーション法 / マルチエージェントアプローチ / テクニカル分析 / キャンドルチャート / コンタクトプロセス |
研究概要 |
今年度の成果については、論文についてはいずれも単著の掲載論文が2本、当科研費の研究成果として3月末時点で完成し今後雑誌に投稿する論文(採択の是非はわからない)が1本挙げられる。さらに、今年度出版した単著の書籍2冊がある。 掲載論文1『MBSトレーディングにおける戦略的一考察』はモーゲージ担保証券のプライシングについて、取引市場のトレーダーの行動様式を踏まえて考察したものである。また掲載論文2『先物による裁定取引と流動性』は先物市場における裁定取引の役割についてトレーダーの行動をモデル化するとともに、政策的な視点から流動性供給の必要性をまとめたものである。また、3月末時点で科研費の成果として完成した論文『先物市場における日中の価格形成-決定論的構造の可能性』は先物市場におけるトレーダー間の市場慣行を含む戦略が日中の価格形成に影響を与え、なおかつ決定論的な時系列構造を生み出しているという論文であり、当科研費の研究成果として3年間を総括する論文であると考えられる。既に学会報告として申し込むとともに、近いうちに査読誌に投稿する予定である。 また今年度は2冊の単著(1冊は一般書、もう1冊は研究書)を出版したので紹介しておきたい。1冊は一般読者向けに金融工学のエッセンスについて解説した単著『金融工学を勉強しよう』(平成16年4月刊、日本評論社)であり、もう1冊は金融派生商品評価を金融機関の戦略という視点からまとめた『金融派生商品の価格付けに関する戦略的考察』(平成17年2月刊、多賀出版社)であった。 科学研究費の研究助成に対して深く感謝申し上げたい。
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