研究課題/領域番号 |
14780371
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
栗田 勝実 東工大, 総合理工学研究科(研究院), 助手 (90282871)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 基盤入力地震波 / 地震記録 / 岩盤 / ボアホール / 地震動予測 |
研究概要 |
本研究では、地震動を的確に予測する上で必要な要因の一つである基盤入力地震波の特性を解明するため、地震基盤に到達したボアホールと岩盤上の観測記録を利用して、その定量的評価を行うことを目的としている。以上の目的を達成するため、本年度は以下の項目について検討を行った。 1.神戸市東灘区で観測された地震記録の解析 地震基盤に到達したボアホールを利用して鉛直アレイ観測が行われ、かつ、その近傍に露頭岩盤の観測点がある神戸市東灘区を対象地域として、小地震の観測記録を基に解析を行った。既往の研究で指摘されている様に、露頭岩盤の記録には表層付近に存在する風化層により高周波数で地震動が増幅していることが確認された。しかし、小地震では低周波数帯域のエネルギーが小さいため、増幅を受けているのか否を確認することは難しい。もり少し規模の大きな地震記録を用いて検討する必要がある。 2.数値解析による予備的検討 対象地域の南北およそ10km区間を二次元地下構造モデルによって表現し、単純な基盤入力地震波を平面波として鉛直下方から入射した場合の数値解析を差分法によって行った。その結果と中小地震の記録を比較すると、観測記録の現象が大まかに説明出来ることを確認した。この結果から周囲10km程度の空間的広がりでは、基盤入力地震波はほぼ同じであると見なせることが予測された。
|