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メタノールを用いた熱エネルギー輸送システムにおける熱交換過程及び熱輸送効率の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14780399
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 エネルギー学一般
研究機関神戸大学(海事科学部)

研究代表者

劉 秋生  神戸大学, 海事科学部, 助教授 (80294263)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード熱エネルギー輸送 / 液相メタノール合成 / 輸送過程 / 触媒反応
研究概要

本年度では,メタノールによる熱エネルギー輸送システムの熱輸送過程について,液相におけるガスの輸送過程とシステムの輸送効率についてシミュレーションを行った。また,化学反応を伴う熱交換器の最適設計の基礎データとして,ガスの伝熱特性を検討した。
液相におけるガスの輸送過程について,液相メタノールにおける一酸化炭素気泡の溶解・拡散過程をシミュレーションした。その結果,初期気泡径が約0.25mm以内にある場合,実験値と数値解析値とはよく一致しているが,気泡径がそれより大きくなると,密度差に基づく対流のため気泡が早く溶解することになる。そして,メタノール,蟻酸メチル,水素,一酸化炭素に関する気液平衡,溶解平衡のデータを用い,メタノールシステムのシミュレーションを行い,分解-輸送-合成のプロセスシミュレーションより反応率と熱輸送効率の関係を明確化した。その結果,熱輸送効率は反応速度と共に増加し,反応率が90%では,熱輸送効率は75%であった。主たるエネルギー損失は熱回収部での蒸留操作並びに昇圧操作であった。エネルギー輸送方法として,蟻酸メチルを介在した2段階メタノール合成法,メタノールー段法,蒸気,高温水,電力輸送などが考えられる。輸送距離が30キロとした場合,温熱利用(60℃)時の熱輸送効率はメタノール2段法が優れていることが解った。従って,従来の技術に対比して,より経済的なエネルギー輸送システム構造が可能と期待される。さらに,水素,一酸化炭素ガスなどの熱輸送特性を解明するため,ヘリウムガスを用い,ガスの定常並びに非定常強制対流伝熱係数を測定し,流速,温度等の影響を明らかにした。熱伝達率はレイノルズ数の0.5乗に比例して増加することが解った。これらの基礎的データは将来化学反応を伴う熱交換器の最適設計に寄与できると考える。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 劉 秋生: "化学反応を伴う熱交換過程に関する基礎的研究"日本マリンエンジニアリング学会誌. 38巻, 4号. 20-29 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Qiusheng Liu: "Transient Heat Transfer for Helium Gas Flowing over a horizontal Cylinder with Exponentially Increasing Heat Input"11^<th> Int. Conference on Nuclear Engineering. ICONE-11. 1-8 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Q.S.Liu: "Theoretical Solutions for Forced Convection Film Boiling Heat Transfer from a Horizontal Cylinder"10^<th> Int. Topical Meeting on Nuclear Reactor Thermal Hydraulics. NURETH-10. 1-13 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuya Fukuda: "Transient Boiling Critical Heat Flux in a Pool of FREON-113 and Ethanol under Saturated Conditions"Proceedings of the 3^<rd> international Symposium on Heat Transfer and Energy Conservation. Vol.1. 221-227 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Qiusheng Liu: "Forced Convection Transient Heat Transfer for Various Gases Flowing Across a Horizontal Cylinder"Proceedings of the 8th Conference on ACAJ. Vol.8. 1-12 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 張 政: "ヘリウムガスの過渡熱伝達における流速及び発熱率上昇周期の影響"日本マリンエンジニアリング学会誌. Vol.8. 1-12 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Q.S.Liu, K.Fukuda, F.Takemura: "Transport Process of CO Gas in Liquid Methanol Accompanying Chemical Reaction"The Fifth JSME-KSME Fluids Engineering Conference, CD-Rom. 1. 1-6 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 劉 秋生, 竹村 文男: "化学反応を伴う熱交換過程に関する基礎的研究"日本マリンエンジニアリング学会誌. 38巻,4号. 20-29 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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