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膜脂質に着目した好熱性古細菌の耐熱性に関する多角的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 14780462
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関九州大学

研究代表者

山内 敬明  九州大学, 理学研究院, 助教授 (30242259)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードイソプレノイド / カルジトール / 好熱好酸性古細菌 / ミオイノシトール / 重水素標識 / リポソーム / 原始生命 / 生合成 / 膜脂質 / フィトール
研究概要

(1)特徴的な5員環の炭素環構造をもつカルジトールの生合成の解明に関し、炭素環を作る過程の反応機構の追跡に関し、部位特異的に標識したグルコースを用いて、生成物の追跡を行った。本化合物の取込み率はきわめて高く1H NMRで,定量的な取込み率の観測が可能であった。結果グルコース6位,1位,4位水素がそれぞれカルジトール6位ヒドロキシメチレン,1位,4位水素に取り込まれることが明らかとなった。本結果はカルジトールがグルコースの1位と5位で環化して生成することを示し,その際にミオイノシトールに類似するような生成機構で生成することを強く示唆するものである。
(2)古細菌脂質の最も単純なモデルである直鎖イソプレノイドリン酸構造体の飽和度の異なる3種として,完全飽和体,フィトール類似の一つの二重結合をもったタイプ,ゲラニルゲラニオールから合成される4つの二重結合をもったタイプを合成し,この脂質からリポソームを形成させ,本リポソームの安定性を,蛍光物質カルセインのリポソームからの漏出を安定度の指標として用い検討した。本脂質はホスファチジルコリンからなる通常生物の脂質より再構成した膜脂質の30%程度という若干弱いものの同等な安定度を示し,またフィトールの疎水基部分に相当する一つの二重結合をもった脂質から調製したリポソームが最も安定であるという結果を得た。本結果は古細菌脂質やクロロフィルの分子進化に対し間題提起となると思われる。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Noriaki Yamauchi, Takamasa.Suzuki, Yuusuke Kubo, Tatsushi Murae: "The minimum prerequisite of the primordial membrane- the function of liposome made from the C-20 is oprenoidal lipids"Geochimica Cosmochimica Acta.. 67,supp.1. A557 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Noriaki Yamauchi, Hideyoshi Ueoka, Norisuke Kamada, Tatsushi Murae: "Resemblance of carbocycle formation from carbohydrates between archaea and eucarya/eubacteria. Biosynthesis of calditol, the characteristic lipid-content molecule in Sulfolobus acidocaldarius"Bull.Chem.Soc.Jpn.. 77,4(in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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