研究課題/領域番号 |
14780558
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤森 俊彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (80301274)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 筋分化 / 転写因子 / Znフィンガー / Smuc |
研究概要 |
これまでの研究から、新規Znフィンガータンパク質SmucはMyoDなどの筋分化調節因子の働きを抑制し、遺伝子発現制御を通して筋分化を調節していると予想した。本研究では、筋分化調節因子としてSmucがどのように機能するかの解明を目標とした。 外見上および組織学的観察からは、Smucノックアウトマウス(昨年度作製)の表現型は見られなかった。遅い筋特異的なミオシン抗体で染色し、骨格筋における速筋と遅筋の比率を解析したが、異常はみられなかった。野生型およびノックアウトマウスの骨格筋内にカルディオトキシン注入し、筋分化調節因子が活発に機能する筋再生を誘導した。骨格筋が破壊されてから再生するまでの約2週間に渡り経時的に再生筋の組織像を観察し、野生型とノックアウトマウスとの比較を行ったが、有為な差は見つからなかった。これらの結果から、Smucの欠損による変化を骨格筋において見いだすには、特異的なマーカーが必要である。 C2C12筋芽細胞を分化誘導するとMyogeninを発現するようになり、さらに分化が進むとTroponinTを発現し、細胞融合し筋管の形成がみられる。このin vitroでの筋分化の系においてSmucの影響を検討した。誘導的にSmucを強制発現する細胞の樹立を試みたが困難を極めた為、一過的にSmucを発現させる系を用いた。MyoD,Myogenin,Troponinを指標にして、経時的に分化の進行を調べた結果、Smucの発現量に関わらずほぼ同様に筋分化が進行することが明らかになった。C2C12の一部は既にMyoDを発現しており、より初期の筋分化について検討する為に他の細胞株を用いる。また、Smucにより直接転写制御を調節される遺伝子を検索し、Smucの関わる現象の抽出を目指す。
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