研究課題/領域番号 |
14780572
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
瀬尾 寿美子 (桐生 寿美子) 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70311529)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 神経損傷 / 神経再生 / メタロプロテアーゼ / DINE / プロモーター / ATF3 / プロテアーゼ / Akt |
研究概要 |
神経損傷応答遺伝子として単離された膜一回貫通型メタロプロテアーゼDINEの機能解析を中心に進めた。 (1)DINEプロモーターの解析 様々な神経損傷に対するDINEの転写発現応答には、LIFなどのサイトカイン刺激とNGF除去刺激の相互作用が重要である事が昨年度までに明らかになっている。さらに本年度はDINEプロモーターが傷害応答性転写因子ATF3とStat3との共発現により強い活性上昇を示すことを明らかにした。DINEとATF3は脳虚血や末梢神経損傷後の損傷神経細胞に極めてよく共局在している。さらにJNK/ATF3経路はNGF除去時に活性化することが明らかになっていることから、LIF/Stat3経路とJNK/ATF3経路の相互作用がDINEプロモーターの損傷応答性に必要であると考えられた。本プロモーターを応用する目的で作製したDINEプロモーター制御下にグルタミン酸トランスポーターEAAC1をつないだマウスでは、損傷運動ニューロン細胞死を効果的に防御できることが明らかになった。 (2)DINE結合蛋白質の解析 酵母ツーハイブリッドシステムを用いて、DINEの細胞内ドメイン結合蛋白としてRabファミリーの一員であるRab24を同定することができた。DINEとRab24をCOS-7細胞に共発現させ免疫沈降をしたところ、DINE-Rab24が哺乳類細胞内でも同様に結合することが確認された。Rab24は末梢神経損傷後の運動ニューロンで発現上昇することからも、DINE結合蛋白としてDINEの細胞内局在を制御することでプロテアーゼ活性制御に何らかの役割を果たしている可能性が示唆された。
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