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嗅索ガイドポスト細胞の移動制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14780607
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

川崎 能彦  国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助手 (00322751)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード細胞移動 / 終脳 / lot細胞
研究概要

モノクローナル抗体lot1で染色されるlot細胞は,マウス胚発生期に終脳の予定嗅索領域に配列し,嗅球からの軸索をガイドする神経細胞である。これまでの研究から,lot細胞は,1)胎生9.5〜10.5日に終脳背側の新皮質領域で分裂した後,2)終脳表層を腹側方向へ移動して予定嗅索領域に侵入する。3)その後,前後軸方向に移動して,4)予定嗅索領域に沿うように帯状に配列することが明らかとなった。これまでに、終脳でこのような移動をする神経細胞の報告はなく,そのユニークな移動がどのように制御されているのか全く未知であった。そこで現在、lot細胞が予定嗅索領域に分布する機構について解析を進めた。
まず、より簡便なアッセイ系の確立を目指した。その結果、培養下でlot細胞の移動を再現する組織片培養系を確立することに成功した。次に,この培養系を使ってさまざまな組み合わせ培養を行った。その結果,1)予定嗅索領域の背側には腹側へ向かって勾配を持ったlot細胞の誘引作用が存在すること,2)予定嗅索領域の腹側の領域にはlot細胞の侵入を阻害する機構が存在することが明らかとなった。
次に、このユニークな細胞移動を制御する分子機構について解析を行った。その結果、神経軸索ガイド因子として知られるnetrin1が、lot細胞の移動を誘引することを見いだした。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kawasaki, T., et al.: "Requirement of neuropilin 1-mediated Sema3A signals in patterning of the sympathetic nervous system"Development. 129. 671-680 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Tozaki, H., et al.: "Expression of Nogo protein by growing axons in the developing nervous system"Molecular Brain Research. 104. 111-119 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 川崎能彦, 平田たつみ: "嗅索ガイドポスト細胞(lot細胞)の発生機構と移動様式"蛋白質核酸酵素. 1989-1993 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kawasaki, T., et al.: "Requirement of neuropilin 1-mediated Sema3A signals in patterning of the sympathetic nervous system"Development. 129. 671-680 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tozaki, H., et al.: "Expression of Nogo protein by growing axons in the developing nervous system"Molecular Brain Research. 104. 111-119 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 川崎能彦, 平田たつみ: "蛋白質核酸酵素"嗅索ガイドポスト細胞(lot細胞)の発生機構と移動様式. 1989-1993 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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