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膵臓がん幹細胞の分化促進化合物を用いた革新的治療技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 14F04407
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 ケミカルバイオロジー
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

栗崎 晃  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 創薬基盤研究部門, 上級主任研究員 (60346616)

研究分担者 ZHOU RUI  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 創薬基盤研究部門, 外国人特別研究員
ZHOU Rui  独立行政法人産業技術総合研究所, 幹細胞工学研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2014年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワードがん / 幹細胞 / 分化 / 抗がん剤 / 遺伝子 / 膵臓
研究実績の概要

すい臓がんは予後が非常に悪い難治がんであり、進行するまで自覚症状が無く、早期発見が困難であることが指摘されている。現状では増殖性の細胞に有効な含フッ素ヌクレオシドのゲムシタビンなどがすい臓がんに対する標準的な治療薬として使用されている。しかしながらこれら抗がん剤は延命効果がみられるものの、多くの患者は薬剤耐性がんの再発により死亡し、5年および10年生存率も多くのがんの中で非常に低いことが報告されている。一方、最近がんの再発には抗がん剤耐性のがん幹細胞の関与が示唆されており、がん幹細胞を標的とした治療の必要性が指摘されている。我々は、がん幹細胞を抑制する化合物を探索するため、分化促進作用を有する化合物を中心にスクリーニングした。一般的に、浮遊培養条件下における足場非依存的な増殖はin vitro培養条件下においてがん幹細胞の存在の指標となるが、同定した化合物を培地に添加すると浮遊細胞塊の形成が抑制されることから、すい臓がん幹細胞の自己複製能を抑制しうる可能性が示唆された。さらに、本化合物を処理したすい臓がん細胞塊ではCD133、ALDH1等のがん幹細胞マーカーとして知られる表面マーカーの発現も減少するなど、がん幹細胞への効果が確認された。次に、すい臓がん細胞株を用いた担癌モデルマウスでポンプで本化合物を連続投与してin vivoにおける腫瘍抑制効果を解析した。その結果、本薬剤投与で腫瘍の増殖が顕著に抑制されることが観察された。興味深いことに、ヘマトキシリン・エオシン染色した病理切片の所見から、本化合物投与により、腫瘍の組織型が分化型に変化する傾向が観察された。現在複数のすい臓がん細胞株を用いて、この化合物の抗腫瘍活性を担癌マウスを用いて検証を行っており、さらにゲムシタビンとの併用についても検証を行うことで、同定化合物の延命効果とその有効性を確認する作業を進めている。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Formation of Stomach Tissue by Organoid Culture Using Mouse Embryonic Stem Cells.2017

    • 著者名/発表者名
      Noguchi TK, Kurisaki A.
    • 雑誌名

      Methods Mol Biol.

      巻: 1597 ページ: 217-228

    • DOI

      10.1007/978-1-4939-6949-4_16

    • ISBN
      9781493969470, 9781493969494
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [雑誌論文] Lipase member H frequently overexpressed in human esophageal adenocarcinomas.2016

    • 著者名/発表者名
      Ishimine H, Zhou R, Sumitomo K, Ito Y, Seki Y, Yoshida Y, Kurisaki A.
    • 雑誌名

      Tumour Biol.

      巻: 37 号: 2 ページ: 2075-2081

    • DOI

      10.1007/s13277-015-3985-y

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 樹立方法の違いによるヒトiPS細胞の品質と分化への影響2016

    • 著者名/発表者名
      栗崎 晃、山川哲生、久保陽子、大高真奈美、中西真人
    • 学会等名
      第89回 日本組織培養学会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター (大阪府豊中市)
    • 年月日
      2016-05-24
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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