研究課題/領域番号 |
14F04728
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
市口 勝治 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 教授 (90211739)
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研究分担者 |
NICOLAS TIMOTHEE 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 外国人特別研究員
NICOLAS Timothee 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2015年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 核融合プラズマ / ヘリオトロン / 電磁流体力学 / 反磁性効果 / 線型固有値解析 / 熱伝導 / 磁場閉じ込め核融合 / 数値シミュレーション / 交換型モード / 反磁性ドリフト / 線型固有値 / 不安定性 |
研究実績の概要 |
今年度は、大型ヘリカル装置(LHD)プラズマの交換型モードに対するイオン及び電子の反磁性効果を解析した。特に、熱伝導度及び粘性の影響に着目した。これまで、交換型モードに対しては、これらの散逸項は安定化に寄与し、線型成長率を低減する効果のみを持つと考えられてきた。そこで、3-fieldの簡約化電磁流体力学(MHD)方程式を用い、反磁性効果を含んだ場合について線型固有値解析を行った。
まず、熱伝導効果のみを含む場合について、考察した。反磁性効果がない場合には、 熱伝導度を増加させるに従って、第1固有値の成長率は減少していく。同時に、第2固有値の成長率は増加していく。そして、熱伝導度がある値より大きくなると両者は縮退して、同じ成長率をもって減少していくことが得られた。成長率が縮退するまでは、いずれの固有値の実周波数もゼロであるが、成長率の縮退と同時に実周波数に分岐が生じ、第1固有値はイオン反磁性方向の値を持ち、第2固有値は電子反磁性方向の値を持つことがわかった。次に、この状況において、反磁性効果を含めた解析を行った。この場合、熱伝導度のどの値に対しても、成長率及び実周波数において両者は分離していることが得られた。さらに粘性を加えた解析も行った。この場合には、熱伝導度がある値よりも大きくなると、第1固有値と第2固有値の成長率が逆転する。一方、実周波数の符号は変化しない。従って、実際に観測されるモードは、成長率が最大のモードであることを考えると、熱伝導度が小さいときには、イオン反磁性方向に回転するモードが観測されるが、ある程度大きい場合には、電子反磁性方向に回転するモードが観測されることになる。後者の場合がLHDの実験に良く対応している。また、その場合には、熱伝導度を増加させても、必ずしも成長率が減少するとは限らないことも得られている。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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