研究課題
学術創成研究費
(1)HOIL-1ユビキチンリガーゼの機能解析a.HOIL-1リガーゼの機能基質識別メカニズム IRP2に存在するheme-regulatory motif(HRM)がヘム結合部位であり、その周囲のアミノ酸残基を酸化することによりHOIL-1に識別され、ユビキチン化されることを明らかにし、細胞にはヘムを介して鉄濃度の変化を感知する機構が存在することを明らかにした(Nature Cell Biology,2003;Molecular Cell,2005)。b.HOIL-1のアイソフォームであるHOIL-1LがHOIPと形成するLUBAC複合体は従来想定されていたリジン残基を介したものではなく、ユビキチンのN末のユビキチン鎖を介した直鎖状ポリユビキチン鎖を形成するリガーゼであることを明らかにした(EMBOJ.2006)。c.HOIL-1リガーゼの生理的役割 LUBACの生理機能の解析を進め、LUBACがNF-κB刺激伝達系の分子の1つであるNEMOに直鎖状ポリユビキチンを付加することにより、選択的にNF-κBを活性化させることを明らかにした(投稿中)。(2)SCF^<Fbs1>ユビキチンリガーゼはN型糖鎖の基部を選択的に識別することから、変性した糖タンパク質を選択的に識別し、小胞体関連分解に機能することを示した(Nature,2002;Nat.Strut.Mol.Biol.,2004)。(3)脳特異的IRP2 Tgマウスを作成し、鉄代謝異常による酸化ストレスの神経変性疾患への関与の解析を進めた。IRP2 Tgでは著明な鉄蓄積は認められなかったが、反応性に富んだFe^<2+>の蓄積による酸化ストレスの充進が認められた。加齢Tgマウスでは神経細胞脱落、運動失調が観察され、神経変性疾患様症状を呈しすることを示した(投稿中)。
すべて 2007 2006 2005 2004 2003 2002 その他
すべて 雑誌論文 (32件) 図書 (2件) 文献書誌 (12件)
Nat.Struct.Mol.Biol. 14・2
ページ: 167-168
J.Biol.Chem. 282・10
ページ: 7137-7144
EMBO J. 25・20
ページ: 4877-4887
Biochem.Biophys.Res.Commun. 351・2
ページ: 340-347
Units 15.9 Sections 1-12.Current Protocols in Cell Biology, Bonifacino J, Dasso M, Lippincott-Schwartz J, Harford J, Yamada K, eds.John Wiley and Sons
ページ: 75-75
EMBO J. 25
Biochem. Biophys. Res. Commun. 351
Current Protocols in Cell Biology Bonifacino J, Dasso M, Lippincott-Schwartz J, Harford J, Yamada K, eds. John Wiley and Sons 75
FEBS Lett. 580・11
ページ: 2609-2614
Chembiochem. 7・11
ページ: 1667-1669
Virology 344
ページ: 263-266
FEBS Letters (in press)
Molecular Cell 19
ページ: 171-181
Molecular Cell. 19
J. Biol. Chem 280
ページ: 18573-18578
Genes to Cells 10
ページ: 679-691
Methods Enzymol 398
ページ: 256-271
EMBO Rep (In press)
Nature Structural & Molecular Biology 11
ページ: 365-370
EMBO J. 23
ページ: 386-395
Nat.Struct.Mol.Biol. 11
IUBMB Life 56
ページ: 193-201
Int.J.Mol.Med. 14
ページ: 101-105
Genes Cells. 9
ページ: 865-875
Nature Cell Biology 5
ページ: 336-340
Nature 418
ページ: 438-442
Nature. 418