研究課題/領域番号 |
14J00426
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
猪俣 朋恵 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2015年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 読み書き / 認知能力 / 音韻認識 / RAN / 環境要因 / 読書 / 文字指導 / 小学生 / 発達性読み書き障害 |
研究実績の概要 |
本研究では、読み書き到達度に影響する認知能力と環境要因について明らかにすることを目的とした。今年度は、幼児期から追跡している小学校2-4年生を対象に縦断研究5年目の調査を行い、通常学級に在籍する199名の児童とその保護者のデータを収集した。並行して昨年までに収集したデータの分析を行った。小学校1年生から2年生にかけての音読速度の変化を予測する要因について検討したところ、幼児期の読書活動頻度がひらがな単語と文章課題の有意な予測変数であった。読書活動を通して文字列知識の学習が進み、単語をまとまりとして読むorthographic(正字法的)な処理の発達が促進される可能性が示された。また、幼児期の認知能力と環境要因および読み書き成績から2年生の読み書き到達度を予測する分析を行った。カタカナ単語と無意味語の音読成績を予測する明らかな変数は認められなかった。一方、自動化能力(RAN課題)と音韻認識(単語逆唱課題)、および読書活動頻度がカタカナ単語の書取成績を有意に予測した。また、漢字単語の音読には語彙力が、漢字単語の書取にはひらがな書取成績が関わっており、過去の横断研究の結果を支持する結果であった。全体として認知能力の貢献度が高く、文字種、モダリティ、正確性または流暢性という違いにより、読書活動という環境要因の関与の程度が異なることが明らかとなった。なお、幼児期の家庭での文字指導頻度は、1年生、2年生時のいずれの読み書き成績とも有意な関連が認められなかったことから、早期からの文字指導は必ずしも有効ではないことが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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