研究課題/領域番号 |
14J00543
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松本 昇 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 自伝的記憶の概括化 / 自伝的記憶の具体性の減少 / 実行制御 / 抑制 / 記憶の具体性トレーニング / 抑うつ / 侵入記憶 / 気分不一致効果 / 反すう / マインドワンダリング |
研究実績の概要 |
本年度は自伝的記憶の概括化に対する介入の基盤となる研究および介入プログラムの作成,計画立案を行った。 はじめに,自伝的記憶の概括化が生じる際の手がかり,思考,記憶反応の関連を明らかにするために,前年度までに実施したマインドワンダリング研究の手法を応用した実験課題を拡張し,実施した。その結果,自伝的記憶の概括化の原因として,(a)実行制御の不足により具体的な記憶の検索が進まないこと,(b)検索中に自己参照思考や概括的な記憶に関する思考が生じること,(c)エラーモニタリングの欠如によって概括的な記憶をそのまま報告してしまうことが特定された。これらの知見は,実行制御の改善および自己参照思考や概括的な記憶に対するアクセシビリティを抑制することが自伝的記憶の概括化への介入にとって必要であることを示している。 次に,自伝的記憶の概括化に対する介入の基盤として,記憶の抑制理論に着目し,その実験的検討を行った。検索誘導性忘却に関する実験から,概括的な記憶の反復検索が具体的な記憶を抑制することが示された。介入においては,その対となる抑制(具体的な記憶の反復検索による概括的な記憶の抑制)の有効性が示唆された。 次に,自伝的記憶の概括化に対する介入法である記憶の具体性トレーニング(Memory specificity Training)を開発したLeuven大学の研究チームと連携し,これを本邦へ導入しようと試みた。この介入手法は,具体的な記憶の反復検索を行うもので,連携機関において研究計画の打ち合わせを完了させた。介入研究の成果は国際誌および国際学会において発表予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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