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地理歴史科・公民科教師のライフヒストリー研究-教育課程の変容と教師の教科観-

研究課題

研究課題/領域番号 14J00566
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 教科教育学
研究機関筑波大学

研究代表者

村井 大介  筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2015年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード教師 / ライフヒストリー / 「現代社会」 / 新設科目 / 教育団体 / 教科観 / 教員養成 / 希望 / 地理歴史科 / 公民科 / 教育課程 / 教科史 / 教育言説
研究実績の概要

2年度目の研究成果として、教師が、科目「現代社会」の成立という教科教育史上のインパクトに如何に向き合い、新設科目を如何に捉えて実践しようとしてきたのかを、二つの教育団体の活動に着目しながら明らかにした。具体的には、二つの教育団体の機関誌における「現代社会」に関する記述の変遷と、現在の教師のライフヒストリーの中での意味づけを分析した。その結果、団体間で、「現代社会」の実践を個人で探究するか組織で探究するか、「現代社会」の成立を肯定的に捉えるか否定的に捉えるかといった相違がみられた。このように「現代社会」の成立に対する教師の主体的な取り組みと意味づけを明らかにしたことは、現在進行中の地理歴史科・公民科に新科目を設ける議論に対してどのように向き合うかを考えていく上でも示唆を得ることができる。
当初の計画以上に研究を深めることができ、1年度目と2年度目の研究成果を総括しながら、教師の教科観の形成要因として教育課程の変容以外にも勤務校での生徒との出会いが重要であることを明らかにした。また、地理歴史科・公民科教師のライフヒストリー研究で明らかにした知見を、教員養成に応用することは、学生の教科観・教師観を育む上で有効であることを明らかにした。さらに、これからの研究の発展の方向性として、教師のライフヒストリーを希望学の知見と結びつけ、聴き取らなければ語られることのない、教師が教科に見出してきた何ごとかを実現しようとする願い(=希望)に着目していくことの重要性を提起した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] 教師のライフストーリーは次代に何をもたらすか―地理歴史科・公民科教師の調査を通して2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 雑誌名

      民主主義教育21

      巻: 9 ページ: 187-194

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [雑誌論文] 教員養成におけるライフストーリーの応用可能性―社会科教師を志望する学生の教科観と教師観の形成―2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 雑誌名

      日本教師教育学会年報

      巻: 24 ページ: 154-164

    • NAID

      130007888507

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教科としての「正しさ」は如何に形成されるか―高等学校社会科分化に関する言説の分析を通して―2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 雑誌名

      筑波教育学研究

      巻: 13 ページ: 59-77

    • NAID

      120006627430

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 社会科教師のキャリア形成と社会科教育の再生産―二種類の物語の視点から―2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 雑誌名

      中等社会科研究

      巻: 33 ページ: 15-20

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] カリキュラム史上の出来事を教師は如何に捉えているか―高等学校社会科分化の意味と機能―2014

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 雑誌名

      教育社会学研究

      巻: 95 ページ: 67-87

    • NAID

      130005282483

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地理歴史科教師の歴史教育観の特徴とその形成要因―教師のライフストーリーの聴き取りを通して―2014

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 雑誌名

      社会科研究

      巻: 81 ページ: 27-38

    • NAID

      110009885329

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 社会科教師研究における社会学・希望学の応用可能性2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      日本社会科教育学会
    • 発表場所
      宮城教育大学(宮城県仙台市)
    • 年月日
      2015-11-07
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 「現代社会」の成立と展開―教師の視点から科目の成立を捉える―2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      全国社会科教育学会
    • 発表場所
      広島大学(広島県東広島市)
    • 年月日
      2015-10-10
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 公民科教師のライフストーリーにおける教科観の変容過程-勤務校に応じた教師のゲートキーピングに着目して-2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会
    • 発表場所
      昭和女子大学(東京都世田谷区)
    • 年月日
      2015-07-05
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 教師のライフストーリー研究から希望を構築する―地理歴史科・公民科教師の調査を通して―2015

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      筑波大学教育学会
    • 発表場所
      筑波大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2015-03-07
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 社会科教員養成におけるライフストーリーの応用可能性―教科観の形成と語りの効用―2014

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      日本社会科教育学会
    • 発表場所
      静岡大学(静岡県静岡市)
    • 年月日
      2014-11-29
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 地理歴史科教師は「地理」を教えることを如何に捉えているか―教師のライフストーリーと諸言説の対比を通して―2014

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      全国社会科教育学会
    • 発表場所
      愛媛大学(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2014-11-01
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 教育課程の改訂における言説のレトリックと教育学的な知の諸課題―高等学校社会科分化をめぐる論争を事例にして―2014

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      日本教育社会学会
    • 発表場所
      松山大学(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2014-09-14
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 公民科・地理歴史科成立の言説,意味,影響,機能―カリキュラム史上の出来事を教師はどのように捉えているか―2014

    • 著者名/発表者名
      村井大介
    • 学会等名
      日本公民教育学会
    • 発表場所
      福井大学(福井県福井市)
    • 年月日
      2014-06-28
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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