研究課題
特別研究員奨励費
仮想野球システムを用いた打撃トレーニングの有効性の検証実験①では、大学野球選手を対象に12週間の仮想投球(ストレート、カーブ、チェンジアップがランダムに投じられる)に対する素振りトレーニングを行わせ、その前後のバットスイング速度及びインパクト時間の正確さをモーションキャプチャシステムを用いて測定し比較した。その結果、投球に対してバットを振る際に生じるバット速度の低下の割合がトレーニングを行った群では有意に小さくなり、インパクト時間のばらつきも小さくなることが示唆された。この結果は、NHK放送局の情報番組や読売新聞の紙面において紹介され、野球の現場の人々からも反響があった。次に、仮想空間上のボールを打ち、打撃結果を即時フィードバックできるシステムを開発するための検証実験②では、センサを用いてスイング中のバットの位置データを取得し、仮想空間上でのインパクト判定及び打球シミュレーションに用いた際の信用性を検証した。実験では、実験室内の環境において、仮想空間と実空間の同じ位置にボールを接地し、バット及びボールの位置を計測した。実装に向けては、センサのデータ取得、無線通信、仮想野球システム用PCの読み込みなどの遅延や誤差を考慮し、修正を加える必要性が認められ、現在も継続して開発に取り組んでいる。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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