研究課題/領域番号 |
14J00981
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永井 祐也 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 社会コミュニケーション / 共同注意 / アイトラッカー / PECS / 注意共有方略 / 保護者支援 / 自閉症スペクトラム障害児 / 母子相互交渉 |
研究実績の概要 |
研究協力関係にある児童発達支援センターにて参加者を募集し、PECS (Picture Exchange Communication System) というコミュニケーションの訓練を含めた個別療育を大学で実施した。平成27年度の個別療育には自閉スペクトラム症 (以下、ASD) 児とその保護者6組、ASD以外の発達障害児とその保護者2組が参加し、毎週末全19回 (2015年5月~10月) 実施した。 平成27年度の研究は、主に前年度までに得られたデータの分析を行った。乳幼児と注意を共有するための大人の関わりかけを注意共有方略といい、応答方略と転換方略に分類される。母親が応答方略を多く用いることは、子どものポジティブな発達と関連することが指摘されている。母親は、乳幼児の共同注意の発達に応じて注意共有方略を変化させていることが指摘されているが、それを縦断的に検証した研究はほとんどない。前年度にPECSの訓練はASD児の共同注意の発達を促す効果があることを実証したため、その訓練経過中に母親の注意共有方略が変化する可能性が考えられた。そこで、本研究では、PECSの訓練を含む個別療育に半年間参加することで、ASD児の母親とセラピスト(療育スタッフ)の注意共有方略の変化を縦断的に検討した。その結果、セラピストの注意共有方略は応答方略が大半であり、それは半年間で変化しなかった。一方、母親の注意共有方略は療育開始時点では転換方略と転換方略を同程度用いていた。しかし、半年後には母親の注意共有方略も応答方略を用いることが有意に増加し、応答方略と転換方略の使用割合がセラピストと同程度となった。このことから、PECSの訓練を含めた個別療育への参加によって、保護者の子どもに対する関わりかけ方が改善される可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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