研究課題/領域番号 |
14J01434
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内田 敦士 大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 古代 / 仏教 / 写経 / 法会 / 季御読経 / 大般若経 / 正倉院文書 / 南京三会 / 仁王会 / 仁王経 |
研究実績の概要 |
本年度は、季御読経(平安時代の年中行事のひとつで、春秋二季、宮中で僧侶たちに『大般若経』を読経させる法会)の成立史を中心に研究を行い、日本史研究会古代史部会で口頭発表を行った。 まず、東アジアにおける『大般若経』の利用について考察し、中国では『大般若経』のような長大な経典は好まれなかったのに対して、朝鮮・日本では比較的『大般若経』が重視されたのではないかとの見通しを得た。今後、さらに検討を続けていきたい。 8世紀初頭頃、新羅から日本に『大般若経』600巻が伝来したが、当時、日本で把握されていた「一切経」は1000巻に満たない状況であった。『大般若経』は、日本における従来の「一切経」認識を大きく覆し、以後重視されたと思われる。また、8世紀前半には、少なくとも和銅元年(708)と天平元年(729)の二度、毎年『大般若経』の読経を行うという規定が成立した。しかし、これらの年一度の『大般若経』読経は定着しなかったことを明らかにした。 その後、奈良末期から平安初期にかけて、卜占によって災異の原因や今後発生する災害を知ることができるようになり、国家は積極的に防災策を講じるようになる。季御読経成立の最大の要因は、この防災方針の変化に求められる。この視点は、従来の法会研究にはほとんど見られなかったものであり、重要な成果である。
また、「書評 大艸啓著『奈良時代の官人社会と仏教』」を『ヒストリア』第250号に掲載した。中央法会と地方法会、国家的法会と私的法会の関係など、多くの着想を得ることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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