研究課題/領域番号 |
14J01860
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中山 遼平 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 座標系 / 感覚運動情報 / 離散運動錯視 / 追跡眼球運動中のコントラスト感度変化の異方性 / 日本視覚学会ベストプレゼンテーション賞 |
研究実績の概要 |
平成27年度は,前年度までに実験及び分析を終えていた,両眼視野闘争における知覚意識と座標系に関する研究成果を纏め,国際学術雑誌(Journal of Vision)に投稿,採択された。同じく,視覚探索におけるターゲット検出の非対称性と座標系に関する研究成果を纏め,国際学術雑誌に投稿中である.同じく,追跡眼球運動中のコントラスト感度における空間周波数異方性に関する研究成果を国際会議(Vision Science Society)において発表した.これらの研究成果は学位論文として纏め上げ,受理された。
平成27年度は以下の研究テーマについて,心理物理学的手法と脳波計測による視覚実験を通し,人間の視知覚における空間的・時間的連続性という重要かつ興味深い特質の機序を部分的に明らかにした.これらの研究によって得られた成果は,日本視覚学会2016年冬季大会において発表した.現在,これらの成果を纏め,ハイ・インパクト・ジャーナルへの投稿を準備している.
<新錯視を用いた時間知覚の連続性に関する検討: 運動物体知覚の離散化現象> 報告者らは,空間的にぼけた窓をもつ正弦波縞パタン(ガボール刺激)の縞が画面上で静止した状態で窓だけが画面を移動すると,刺激全体が点滅しつつとびとびに跳躍するように知覚される現象(「離散運動錯視」)を発見した.なお,錯視が物理的な輝度変動そのもののアーチファクトでないことは,刺激の時空間周波数分析その他の予備的検討により確認している.興味深いことに,この錯覚的な跳躍頻度が4-8Hzで一定となり,注意やバインディングの時間分解能と概ね一致することや,錯視観察中に同様の周波数帯域の神経律動が抑制されることは,意識的知覚が時間的に離散的なものであり,脳内において一定周期で更新されるという考えを示唆している.
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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