研究課題/領域番号 |
14J02197
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
里見 龍樹 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | ソロモン諸島マライタ島 / 海の民 / 人工島 / 海に住まうこと / サンゴ礁 / ソロモン諸島 / マライタ島 / ラウ / 海上居住 / 環境 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、特別研究員としての最終年度にふさわしく、著書、論文や国際学会での口頭発表などのかたちでこれまでの研究成果を積極的に発表し、大きな成果を挙げることができた。まず平成28年7月には、イギリスで開催された国際学会、ASA16に参加し口頭発表を行った。この発表では、ソロモン諸島マライタ島の海上居住民の事例に基づき、この人々が居住する人工島が絶えず建設・拡張されつつ崩壊していくプロセスを、近年の人類学におけるいわゆる「存在論的転回」などの流れも踏まえて考察した。 さらに、平成28年9月には、学会誌『文化人類学』に、論文「海を渡る生者たちと死者たち」が掲載された。同論文は、マライタ島で行われていた、死者の頭蓋骨を海上移送する独特の葬送儀礼を、現地調査に基づき考察したものである。とくに同論文では、オーストロネシア語圏の葬送儀礼に関する従来の研究が、「集団の同一性の再生産」という視点に偏っていたことを指摘し、マライタ島の葬送儀礼がそのような通説を根底からくつがえすものであることを論じた。 最後に、平成29年2月には、これまでの研究の集大成である著書『「海に住まうこと」の民族誌』を刊行した。同書は、マライタ島の海上居住民に関する民族誌を現代の人類学理論と結び合わせ、前者に基づいて後者を批判的に検討する著作となっている。 なお平成28年度には、年度末にマライタ島での追加的な現地調査を行うことを計画していたが、研究機関への就職の準備のため、および健康上の理由から、やむなく予定を見直さざるをえなくなった。具体的には、マライタ島での調査に代えて、国内のサンゴ礁やその保全をめぐる動きについての知見を得るため、平成29年2月に沖縄県の八重山諸島で調査を行った。代替的な調査ではあったが、国内のサンゴ礁の実態を観察することで、マライタ島との比較のための有意義な知見を得ることできた。
|
現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|