• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

地球にやさしく高活性な水中精密重合:有機溶媒を超える水中特異的制御

研究課題

研究課題/領域番号 14J02628
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 高分子化学
研究機関京都大学

研究代表者

西澤 啓太  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードリビング重合 / ラジカル重合 / 配位子 / 水中 / ルテニウム / グアニジン / メタクリル酸 / リビングラジカル重合 / ルテニウム触媒 / 鉄触媒 / 機能性モノマー / ホスフィン / キレート
研究実績の概要

水中リビングラジカル重合は環境にやさしい高分子の精密合成法であるだけでなく、バイオコンジュゲーションなどの生化学的応用のためにも重要である。しかし、金属触媒を用いる系では水による触媒や末端の失活が起こり、多量の触媒が必要になる問題があった。近年、還元剤などとの組合せによる触媒量の低減が報告されているが、少量の主触媒のみで高い水中重合活性を示すものはなかった。これまでに、本研究員はトリエチレングリコール基を持つホスフィン配位子を導入したCp*Ru触媒が、少量でも高い水中リビング重合活性を示すことを見出していた。しかし、本触媒は水溶性が不十分でありモノマー汎用性が低いという問題があった。
そこで、より水溶性の高い触媒系の開発を目指し、ポリエチレングリコール(PEG)鎖や塩化グアニジンを有するホスフィン配位子(P-PEG, PG+)を合成し、水中重合に用いた。特にPG+を前駆体(Cp*RuCl2)nと組み合わせたルテニウム触媒は高い水溶性と活性を示し、PEGや水酸基を側鎖に持つ水溶性メタクリレートモノマーや、カチオン性モノマー(MeDMA)、生体摸倣ベタインモノマー(MPC)など幅広いモノマーの水中重合制御を達成した。また、本触媒は開始剤比1/200という極少量での水中重合制御も達成し、高い活性を持つ事がわかった。
また、メタクリル酸(MAA)は配位子のプロトン化やカルボキシレートにより重合触媒の失活を引き起こし、重合制御は困難であった。そこで、本研究員は水中でMAAを重合することで、その高い重合活性と水和によるカルボキシレート配位の抑制により、重合制御可能になるのではないかと考えた。実際に、Ru/P-PEG触媒を用いてMAAの水中単独重合を行うと、重合の進行と伴に分子量が増加し、リビング重合的挙動を示した。また、マクロ開始剤PEG-Clを用いることで、PEGとMAAのブロック共重合体の合成にも成功した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Design of a hydrophilic ruthenium catalyst for metal-catalyzed living radical polymerization: highly active catalysis in water2016

    • 著者名/発表者名
      西澤啓太、大内誠、澤本光男
    • 雑誌名

      RSC Advances

      巻: 6 号: 8 ページ: 6577-6582

    • DOI

      10.1039/c5ra22634a

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 水中リビングラジカル重合に活性を示す高活性鉄触媒の開発2015

    • 著者名/発表者名
      西澤啓太、大内誠、澤本光男
    • 学会等名
      第64回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)
    • 年月日
      2015-05-27
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 鉄錯体触媒を用いるリビングラジカル重合:サステイナブル触媒システムに向けて2014

    • 著者名/発表者名
      大内誠、西澤啓太、藤村幸次郎、倉岡晃平、Elijah Bultz、澤本光男
    • 学会等名
      第63回高分子学会討論会
    • 発表場所
      長崎大学文教キャンパス(長崎市文教町)
    • 年月日
      2014-09-24 – 2014-09-26
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] "Green" metal-catalyzed living radical polymerization via ligand design: Robust, functionality-tolerant iron catalysts and highly active ruthenium catalysts in water2014

    • 著者名/発表者名
      西澤啓太、大内誠、澤本光男
    • 学会等名
      248th ACS National Meeting & Exposition
    • 発表場所
      モスコーンセンター(サンフランシスコ、アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2014-08-10 – 2014-08-14
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 水の特性を活かした精密ラジカル重合とラジカル反応:超高活性精密重合と一分子付加反応2014

    • 著者名/発表者名
      西澤啓太、大内誠、澤本光男
    • 学会等名
      第63回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)
    • 年月日
      2014-05-28 – 2014-05-30
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [備考] 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻 澤本研究室ホームページ

    • URL

      http://living.polym.kyoto-u.ac.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [備考] 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻 澤本研究室ホームページ

    • URL

      http://living.polym.kyoto-u.ac.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi