研究課題/領域番号 |
14J02824
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺田 慧 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 意思決定 / 海馬 / 前頭前皮質 / 脳梁膨大後部皮質 / 3点同時細胞外記録 / ラット / decision-making / abstract knowledge / prefrontal cortex / hippocampus / rat |
研究実績の概要 |
意思決定を方向付ける情報生成過程における海馬、前頭前皮質、脳梁膨大後部皮質の相互作用を検討した。最適な意思決定の手がかりとなる外的刺激は複合的な感覚刺激であることの方が多いため、種々の異なる感覚入力を統合して、そこから手がかりという一つの情報を内的に形成するという、情報生成の過程が最適な意思決定には必要であると考えられる。しかしながら、多くの研究は行動を方向付ける手がかりとして単一の感覚刺激を用いているため、このような情報生成に関する神経基盤については未だに不明な点が多い。 この問題に取り組むために、本研究において音とにおいの組み合わせを弁別するラットの海馬、前頭前皮質、脳梁膨大後部皮質から局所場電位およびスパイク活動を同時に記録した。これにより、当初計画していた海馬と前頭前皮質からの2点同時記録よりもさらに包括的な脳内ネットワークのダイナミクスを検討することが可能になった。 この3点同時記録実験によって、以下の結果を明らかにした。第一に、三つ全ての部位から、複数の刺激から生成された組み合わせという情報を表象するニューロン、組み合わせニューロン、を発見した。第二に、これらのニューロンの数は非常に少ないが、集団的活動として捉えた時、そのダイナミクスは組み合わせ情報依存に変移していた。第三に、脳部位ごとにニューロン集団は特有の活動パターンを持っていた。第四に、前頭前皮質より課題遂行中にガンマ波が観察された。第五に、海馬と膨大後部皮質からは定常的にシータ波が観察され、これらのシータ波は課題遂行中にのみ同期していた。最後に、前頭前皮質のガンマ波の振幅はこれらのシータ波の特定位相で増減することが分かった。以上の結果より、情報生成のために海馬、前頭前皮質、脳梁膨大後部皮質が包括的な集団に組織化されることが示唆され、これらの過程に部位間オシレーションの同期が寄与することが示された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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