研究課題/領域番号 |
14J03405
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
富田 真紀子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学センター NILS-LSA活用研究室, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 中高年者 / ワーク・ファミリー・バランス / 仕事と家庭の両立 / ワーク・ライフ・バランス / ワーク・ファミリー・コンフリクト / ワーク・ファミリー・ファシリテーション / 縦断解析 |
研究実績の概要 |
本研究は「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」のデータの一部を用い、中高年者のワーク・ファミリー・バランス(WFB)の実態把握と、その実現が認知機能および精神的健康に及ぼす影響の解明を目的としている。本研究の基幹項目であるワーク・ファミリー・コンフリクトとファシリテーション(WFC/WFF)尺度の2時点データのうち、Time1データ(第7次調査)は収集済みであり、Time2データ(第8次調査)を含む調査を前年度(平成28年2月)に完了した。本年度はこれら2時点データを用い、以下の3点を実施した。 1.データセット作成:Time 2データのclean-up作業を完了し、2時点の縦断データセットを作成した。 2.解析:(1)横断データ(Time1)の解析:中高年者のWFC/WFFと認知機能との関連について抑うつを媒介変数とたモデルを設定し、性別に共分散構造分析の多母集団同時分析を実施した。その結果、女性のみでWFFから認知機能への直接効果が示され、さらに抑うつを媒介しての有意な効果が男性のみにおいて示され、WFB実現が認知機能保持の一助となる可能性が示唆された。2)縦断データ(Time1、Time2)の解析:WFC/WFFの変化と生活満足度の変化の関連について潜在変化モデルにより明らかにした。WFCの変化は生活満足度の変化と負、WFFの変化は生活満足度の変化と正の相関関係が認められ、中高年者のWFBの増進は生活満足度の上昇と関連することが示唆された。3.結果の公表:結果の一部は学会発表(国内・国際学会)を行った。また、これらの結果をまとめた論文は執筆中であり速やかに投稿する予定である。 これら一連の研究成果は、中高年者のWFB実現が重要な心理的側面である認知機能および精神的健康の維持増進に寄与する可能性を実証した点で意義がある。
|
現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|