研究課題/領域番号 |
14J03441
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ナノ構造化学
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研究機関 | 東京大学 (2015) 首都大学東京 (2014) |
研究代表者 |
塚本 孝政 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,170千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 人工光合成 / 色素 / 粘土鉱物 / 金属錯体 / 光触媒 / 光捕集 / ポルフィリン / 粘土ナノシート / 有機-無機複合体 / 光誘起酸素化反応 |
研究実績の概要 |
アニオン性の粘土ナノシートをホスト、独自に開発したカチオン性の光捕集色素と光触媒色素をゲスト分子として、光捕集機能を有するナノシート型光物質変換系の構築を行った。この光捕集色素と光触媒色素を共吸着させ、吸着量・吸着比の制御により、最大で100%のエネルギー移動効率を達成した。この色素-ナノシート複合体を用いて光触媒性能を検討した。光捕集色素を選択的光励起した際の反応活性の比較検討により、両者が共存した系でのみ光触媒反応が進行した。これにより光捕集機能を付与した光物質変換系の構築に成功した。またこの系においては特異的に光捕集色素が効率100%の活性種メディエータとなり、光触媒色素を保護・分解抑制する新たな機能も発現した。結果、光捕集と光物質変換の両機能を合わせ持った『次世代型人工光合成系』の構築を達成した。 一方新たなアプローチでのナノシート型人工光合成系の構築を目指し、発光性金属錯体ナノシートの開発を行った。3叉テルピリジン配位子と亜鉛イオンを用い、有機-水の液液界面において新規亜鉛-テルピリジンナノシートの合成に成功した。このナノシートは発光性能を有し、青色発光を示した。計算によりナノシートの発光は分子内電荷移動(ICT)遷移に由来することが示された。そこで配位子の構造改変によるICTの制御を試みた。配位子の骨格を高電子密度のものに変更した結果ナノシートは橙色発光を示し、光化学性能の制御に成功した。更にテルピリジン錯体ユニットのカチオン性に着目し、アニオン性色素ゲスト導入によるナノシートへの光化学性能の付与を試みた。キサンテン色素溶液へのナノシート浸漬により色素ゲストの導入に成功した。このナノシート中では、シートからゲストへのエネルギー移動が起こり、エネルギー移動効率は90%以上に達した。このようにゲスト導入によるナノシートへの光捕集能の付与に成功した。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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