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マイスター・エックハルトの人間理解-純然たる無である被造物と「何故なき生」

研究課題

研究課題/領域番号 14J03669
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 思想史
研究機関早稲田大学

研究代表者

西村 雄太  早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2016年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2015年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード西洋中世思想 / スコラ学 / 中世ドイツ / 西洋哲学 / 存在論 / Idealism / エックハルト / ディートリヒ / 知性論 / ドイツ神秘思想 / 中世哲学 / キリスト教神学
研究実績の概要

本研究は、中世ドイツの神学者マイスター・エックハルト(1260頃-1328)の思想に関して、哲学的・形而上学的側面を中心に検討を行い、そのこと通じて、従来の神秘主義者としてのエックハルト像の刷新を試みるものである。前年度までの研究においては、フライベルクのディートリヒ(1240頃-1320頃)の知性論と、そのエックハルトに対する影響関係について詳細に検討が行われた。前年度に行った研究の成果については、本年度発行の二つの学術雑誌上で発表された。
本年度は、前年度までの研究とは異なり、エックハルトの存在理解について体系的な考察を行った。とりわけ、近年公刊された、中世における理念主義(idealism)の存在理解に関する専門書の詳細な検討によってエックハルトの存在理解に対するガンのヘンリクスの影響性の重大さが明らかとなったため、当初の計画にはなかったが、ヘンリクスの存在理解についてのおおよその把握を、先行研究等を手掛かりにして試みた。
エックハルトにおいて見受けられるところの「理念主義」とは、〈あれ〉や〈これ〉といった仕方で言明される事物の根底に、理念(イデア)的なものがあり、そうしたものによって事物は本当の意味で存在せしめられているのだ、というものである。その意味で、理念とは神の知性によって永遠に認識されている知性的なものであり、まさにそうした知性的なものを根拠として、あらゆる事物はそれ自体では真なる意味で存在するものではないにも拘わらず、その存在性において根拠づけられたものとして理解されるのである。
現在、本研究期間中に行われた成果を基礎として、2017年10月を目途に博士学位請求論文の提出を予定している。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2016 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] フライベルクのディートリヒにおける概念把捉的存在者論2016

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 雑誌名

      中世思想研究

      巻: 58 ページ: 95-108

    • NAID

      40021030196

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] エックハルトにおける「或る一つの力」としての人間知性について2016

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 雑誌名

      宗教研究

      巻: 387 ページ: 75-99

    • NAID

      130006079302

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] フライベルクのディートリヒの能動知性論2015

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 雑誌名

      早稲田大学大学院文学研究科紀要

      巻: 60 ページ: 99-113

    • NAID

      40020391505

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Die Ungeschaffenheit des Intellekts als solchen bei Meister Eckhart2015

    • 著者名/発表者名
      Yuta Nishimura
    • 雑誌名

      哲学世界

      巻: 37 ページ: 53-70

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] エックハルトにおける「或る一つの力」としての人間知性について2016

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 学会等名
      早大哲学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2016-12-10
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] フライベルクのディートリヒにおける知性の特異性と概念把捉的存在者論2015

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 学会等名
      中世哲学会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2015-10-31
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] エックハルトにおける人間知性の様態について2015

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      創価大学
    • 年月日
      2015-09-15
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] フライベルクのディートリヒにおける能動知性解釈2014

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2014-09-13
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] エックハルトにおける知性の非被造性について2014

    • 著者名/発表者名
      西村雄太
    • 学会等名
      早大哲学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2014-07-19
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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