研究課題/領域番号 |
14J03676
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
巣山 晴菜 早稲田大学, 人間科学学術院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 拒絶過敏性 / Cyberball / 会話 / コミュニケーション / 抑うつ / 非定型うつ病 / 拒絶に対する過敏性 |
研究実績の概要 |
昨年度は,非定型うつ病患者を対象に調査を行い,拒絶に対する過敏性の認知的側面が同時点のうつ症状と,行動的特徴が6カ月後のうつ症状と関連することが示された。 そこで,本年度は,拒絶に対する過敏性の認知的特徴および行動的特徴がそれぞれ異なるプロセスを通してうつ症状に影響を与えることを想定し,認知的プロセス,行動的プロセスそれぞれの仮説モデルを検証すべく実験を実施した。認知モデルに関する実験(昨年度後期からの継続)では,健常者を対象にサイバーボール課題(PC上で行う架空のキャッチボールゲーム)と質問紙から構成される実験を行い,①拒絶に対する過敏性の維持メカニズムの検討,および②拒絶に対する過敏性がコミュニケーション場面における認知にどのような影響を与えるかについて検討を行った。その結果,①については拒絶過敏性の高さが拒絶予期を高め,拒絶予期が拒絶知覚を高めることで,ネガティブ気分を生じさせること,②については拒絶に対する過敏性が高い者は拒絶予期および拒絶知覚をともに高く見積もり,拒絶に対する過敏性が低い者と比較して拒絶されたと知覚しやすいことが明らかになった。行動モデルに関する実験では,友人ペアを募集し,互いの短所をテーマとした会話を実施することで拒絶予期を高め,拒絶を阻止するためにとる行動を収集した。その結果,拒絶を阻止するための行動は,例えばうなずきやジェスチャーといったようにコミュニケーションをスムーズにするために一般的に用いられる非言語的項目や,相手を持ち上げ自身を低める内容を発言する言語的項目により構成されることが示された。また,拒絶に対する過敏性の高い者はこれらの行動の頻度が多く,この拒絶阻止のための行動の頻度は会話直後にはコミュニケーションが円滑に進んだことによりポジティブ気分を高めるが,同時に気疲れを高め,3カ月後のうつ症状の高まりを予測することが示された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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