研究課題
特別研究員奨励費
本年度は博士論文「社会運動のサブカルチャー化――『2008年G8サミット抗議行動』での経験に焦点を当てて」を作成、2015年3月に学位を取得した。また、これに関連する業績として、2015年8月に"Social Movements and the Diffusion of Tactics and Repertoires: Activists’ Network in Anti-globalism Movement", 2015年10月に「社会運動と『逮捕』――被逮捕者に対するまなざしを通じて」が刊行された。博士論文については、2015年度から2016年度にかけて日本語・英語の学術書として刊行予定である。具体的な調査と分析の過程についての実績報告であるが、本研究の主要な問いであった「NGO はなぜ、どのような過程を経て競合するのか」という問いに対し、国際的な社会運動参加者に対して聞き取り調査を行った。この調査データと彼らのネットワークの形成過程を照らし合わせて分析することで、NGO間の競合要因に関して影響を与えるのは「倫理・規範の異なり」であるという示唆を得た。その倫理や規範の異なりが表出するのは、NGO間が連携して行う活動の過程においてである。例えば、戦略を決定するための議論や、衣食住をともにする場合はその細かなしきたり・こだわりなどが挙げられるだろう。本研究はこうした知見を、社会運動論における「バックステージ」の議論や「経験運動論」の議論を検討しながら分析し、上述したいくつかの研究業績にて発表した。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
年報社会学論集
巻: 27 ページ: 122-133
130005096439
International Journal of Social, Management, Economics and Business Engineering
巻: 8 ページ: 1774-1780
書評ソシオロゴス
巻: 10 ページ: 1-26
130006457443