• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

非弾性光散乱によるガラスの脆性の理解および機械特性評価~割れないガラス創製へ~

研究課題

研究課題/領域番号 14J04425
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 無機材料・物性
研究機関東北大学

研究代表者

中村 健作  東北大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード酸化物ガラス / ボソンピーク / ラマン散乱分光法 / シリケートガラス
研究実績の概要

酸化物ガラスは古くから日常生活に欠かせない材料であり、近年ではスマートフォンやタブレット端末のタッチパネルに採用されている。そのような応用展開の中で、薄く、柔軟で高強度なガラス材料が求められ、かつそれら材料に向けた新たな評価技術の開発が重要視されている。一方でガラスにはガラス転移現象などのガラス独自の物理現象が存在する。ガラスのラマン散乱スペクトルに現れるボソンピークもガラス特有の現象の一つとして知られている。またボソンピークは実用的に重要な性質である弾性特性や仮想温度と密接に関連するとされるが、ボソンピークと諸特性との関係を実際に調査した例は少ない。そこで本研究では、板ガラスや化学強化ガラスなど多くの実用ガラス材料のベースであるシリケート組成を中心に、さまざまな酸化物ガラスのボソンピークを調査し、ボソンピークと諸特性との結びつきを明らかにし、さらにラマン散乱スペクトルが非破壊・非接触に取得可能なことに着目し、新たなガラス材料評価法の開発を目標とした。
アルカリ・アルカリ土類シリケートガラスにおいてボソンピークを観測し、その実験結果をもとにボソンピークの極大波数と平均原子容との間に負相関が存在することを見出した。とくに添加するアルカリ・アルカリ土類金属イオンの大きさとボソンピークの極大波数との関連に着目した。さらにアルカリボレートガラスなど他のガラス系でも、類似の相関が成立することを明らかにした。以上の結果よりボソンピークを理解する上で、平均原子容が重要な指標になると推察される。また平均原子容は体積あたりの原子数と密接に関連するため、ボソンピークからガラスの充填・空隙構造に関する情報が取得できると考えられる。ガラスの充填・空隙構造は機械的強度や光散乱損失と密接に関連するため、それらガラスの諸性質を知る手段としてのボソンピークの応用も期待できる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 酸化物ガラスにおける低波数ラマン散乱スペクトルと低温比熱との関係2014

    • 著者名/発表者名
      中村健作、高橋儀宏、寺門信明、長田実、藤原巧
    • 学会等名
      平成26年度日本セラミックス協会東北北海道支部研究発表会
    • 発表場所
      秋田県 秋田市にぎわい交流館AU
    • 年月日
      2014-11-07
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 種々のガラスにおける低波数ラマン散乱スペクトルと物理特性との相関2014

    • 著者名/発表者名
      中村健作、高橋儀宏、寺門信明、長田実、藤原巧
    • 学会等名
      平成26年度日本セラミックス協会東北北海道支部研究発表会
    • 発表場所
      秋田県 秋田市にぎわい交流館AU
    • 年月日
      2014-11-06
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] Low-frequency Raman scattering in binary and ternary alkali silicate glass2014

    • 著者名/発表者名
      Kensaku Nakamura, Yoshihiro Takahashi, Rie Ihara, Minoru Osada, Takumi Fujiwara
    • 学会等名
      12th ESG Conference
    • 発表場所
      イタリア パルマ
    • 年月日
      2014-09-22
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [備考] ボソンピークの謎に迫る ~ガラスにおける過剰な振動状態密度の新たな知見~

    • URL

      http://www.eng.tohoku.ac.jp/news/detail-,-id,261.html

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi