研究課題
特別研究員奨励費
本研究では、上記研究課題に対して網羅的なリン酸化プロテオーム解析を行い、細胞周期G2期およびM期においてLATS1によりリン酸化を受ける新規基質の同定を試みた。その結果、APC/Cのcomponentの一つであるCDC26を同定した。リン酸化部位の同定を試みたところ、リン酸化部位は複数個所存在することが明らかとなった。さらにリン酸化部位それぞれの機能解析を行ったところ、CDC26 T7は分裂期においてLATS1によるリン酸化を受けること、CDC26 T7のリン酸化によってAPC6との結合に変化が生じ、APC/Cの会合に影響することを示した。LATS1/2が直接APC/Cに作用するメカニズムの存在を初めて明らかにすることができたため、論文発表を行った。(Masuda K, et al. PLoS One. 2015)さらにCDC26のカルボキシル末端に存在するリン酸化部位に着目したところ、同部位にはBRCT binding motifを有しており、LATS1によるリン酸化を受けることで、BRCT domainを有する蛋白質との結合が変化することが示された。現在は、DNA損傷時におけるCDC26と同定した蛋白質との関連を解析し、論文投稿を予定している。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
PLoS One
巻: 10 号: 2 ページ: 1-22
10.1371/journal.pone.0118662
画像診断
巻: 35 ページ: 764-771