研究課題/領域番号 |
14J04865
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
辻田 匡葵 千葉大学, 融合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2015年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 時間順序判断 / 同時性判断 / 遅延順応 / 主観的同時点 / awareness |
研究実績の概要 |
能動的な身体運動に対して視覚的フィードバックが遅れて提示される状態が持続すると,身体運動と視覚との間の時間関係知覚がその遅延を補償するように順応的に変化する (身体運動-視覚間時間再較正).また,身体運動だけでなく,異種感覚間(例えば視覚と聴覚)の時間関係知覚においても時間再較正が生じることが知られている.本研究では,身体運動-視覚間時間再較正や異種感覚間時間再較正が順応時の時間差に対する気付きの有無に影響を受けるのか検討した. 実験では,以下の2つの条件を設け,再較正の生じる程度を比較した.1つ目の条件であるmultiple-step lag条件では,順応時の時間差の導入を教示せず,順応期間中に視覚的フィードバックの時間差を小刻みに増加させ,観察者が遅延に気付き難くした.2つ目の条件であるsingle-step lag条件では,順応時の時間差の導入を教示した上で,視覚的フィードバックの時間差を大きく増加させ,観察者が遅延に気付き易くした. 初めの実験では,同時性判断(同時だったか否か)における身体運動-視覚間時間再較正について検討を行った.実験の結果,順応時の時間差に気付いていなくても再較正が生じた.この結果から,同時性判断における身体運動–視覚間時間再較正の成立には低次過程が重要な役割を果たしていることが示唆された. 次の実験では,異種感覚間で生じる時間再較正について検討を行った.一定の時間差をもった視聴覚刺激を順応刺激として提示した.テストでは,視聴覚刺激における時間順序判断を行わせた.実験の結果,順応時の時間差に気付いていなくても再較正が生じた.この結果から,異種感覚間時間再較正の成立には低次過程が重要な役割を果たしていることが示唆された. 実施した2つの実験の結果から,時間再較正のメカニズムには低次過程が重要な役割を果たしていることが示された.
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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