研究課題/領域番号 |
14J06023
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高阪 将人 広島大学, 国際協力研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,250千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 理科と数学の関連性 / 文脈依存性 / 国際教育協力 / 理数科教育協力 / ザンビア共和国 / 国際情報交換 |
研究実績の概要 |
TICADを踏まえた安倍イニシアティブでは,アフリカの成長を担う人材育成が注目されており,理数科教育が果たす役割は大きい.本研究では,ザンビア中等教育における理科と数学における関数的考え方の違いによる文脈依存性を乗り越えるための授業を開発し,両教科の学力の向上を目指す.昨年度の理論的考察の結果を踏まえ,今年度は,文脈依存性と学習方略との関連性に関する実態調査,国民学校理数科における理科と数学を関連付けた授業の考察,ザンビア共和国の教員を対象とした理科と数学の関連付けの実態調査を行った. 文脈依存性と学習方略との関連性を明らかにするために,ザンビア共和国の公立高等学校5校に在籍する第12学年の生徒計535名に対して,出題の文脈は理科と数学で異なるが数値と解法は同一の問題とPISA2003における14項目から成る学習方略の質問紙を実施した.調査の結果,各生徒群によって使用する学習方略が異なることが浮かび上がった.さらに,文脈依存性を乗り越えるための一方策として,多様な学習方略を用いることが有効であることが示唆された. 次に我が国の教育制度上,教科の統合を行った国民学校理数科に着目し,理科と数学を関連付ける際に考慮すべき点を考察した.その結果,①理数科の統合原理,②理数科の指導理念,③理数科の編成,④理数科の実践について考察を行う必要があることが浮かび上がった. さらに,アフリカにおいて授業開発を実施するには,現地教員の協力が必要不可欠である.そこで,ザンビア共和国の理科と数学の教員を対象として,理科と数学の概念のつながりの調査と,理科と数学の関連付けに関する意識調査を行った.その結果,教授歴が長くなるにつれて教科間のつながりに気づきにくくなることが浮かび上がった.したがって,理科と数学を関連付けた授業を実施するには,両教科の教員の協働が必要であることが浮き彫りとなった.
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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