研究課題/領域番号 |
14J06267
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
洪 志勲 慶應義塾大学, 理工学部, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
|
配分額 *注記 |
2,270千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 電波センサ / アレーアンテナ / デバイスフリー / 見守り / アレ-アンテナ / 位置推定 |
研究実績の概要 |
本年度は,見守りシステムや位置情報サービスの開発及び実用化に向けて,人体の動きにより変化する電波伝搬の現象を捉えるアレーセンサを用いて,人の位置及び日常生活上の行動の推定について研究した.さらに,複数人がいる場合を想定し,すでに周辺環境に多く設置されているWi-Fi機器を活用して,人同士が位置的に近接しているかどうかを識別する手法についても研究を行い,その成果を論文として発表した.
より具体的には,本研究の目的である実環境での安定動作可能,かつ位置推定の精度向上のため,既存の2.4 GHz帯より干渉を受けにくく,広範囲な検出が可能な800 MHz帯の電波を用いた.また,アレーセンサより得られる既存の電波特徴量に加え,それらの統計量を用いることでより高い精度が得られることを明らかにした.さらに,行動(転倒,歩行,着座,静止等)の状態遷移をモデル化することで,起こり得ない行動をフィルタリングでき,誤識別率を改善できた.そこで,本提案法を用いることで,位置だけではなく日常生活モニターリングにも適用できることが期待される.また,対象空間に複数人がいる場合には,すでに周辺環境に多く設置されているWi-Fi機器を活用し,人と人の間または人とターゲット機器間の共有アクセスポイントと受信信号強度の類似度を用いることで, 位置的に近接しているかどうかを識別する手法を提案し,実験により,提案法の有効性を示した.
本研究は,近年,社会問題となっている一人暮らしの高齢者の見守りや,急速に不安が高まっている防犯に対し,既存の電波を有効活用することで,プライバシーを侵害せず,人にセンサを付けることもなく,行動・位置推定ができる.そこで,本研究は,より安全・安心・便利な見守り・位置推定システムを開発する上で非常に重要であり, これらを研究する意義は十分にあると言える.
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|