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真空下における粉体物質の熱伝導率測定実験

研究課題

研究課題/領域番号 14J06845
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 固体地球惑星物理学
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2015)
総合研究大学院大学 (2014)

研究代表者

坂谷 尚哉  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
2,170千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードレゴリス / 熱伝導率 / 粉体 / 微惑星
研究実績の概要

本研究課題の最大の目的は、月や小惑星などの天体表層を覆うレゴリスのような粉体物質の熱伝導率に対して、統合的に理解し、惑星環境に適用可能なモデルを構築することである。前年度までに、主にガラスビーズを用いた実験的研究、およびそれらの結果を統合的に説明可能な理論モデルの構築を行った。本年度は、これらの理解を実際のレゴリスのように広い粒径分布を持ち、不規則形状粒子へ拡張するための基礎的な実験を実施した。
サンプルは月レゴリスシミュラントの一つである JSC-1A を用い、更にそれをふるいによりサイズ分級したサンプルを準備した。元のサンプルとサイズ分級したサンプルの熱伝導率を比較することにより、広い粒径分布を持ったサンプルの熱伝導率における「代表粒径」を判断し、また、分級サンプルと同サイズを持つガラスビーズの結果を比較することにより、不規則形状粒子と球形粒子の熱伝導率の違いを検出することを目指した。
その結果、JSC-1A の熱伝導率はサイズ分級した 100 μm のサンプルと同程度の熱伝導率を持つことが分かった。この粒径は JSC-1A の中央径に相当する。すなわち、粒径分布を持ったサンプルの代表粒径は中央径であり、中央径単一の粒子としてモデル化できる可能性を示唆する。また、粒子形状の影響は、粒子間の接触熱伝達率を下げる傾向にあることが明らかになった。
上記の他、NASA の月周回衛星 Lunar Reconnaissance Orbiter 搭載の熱赤外分光計 Diviner が取得した表面温度データを解析し、月レゴリスの熱伝導率および密度の深さ分布を推定した。また、5 g 程度のの微少量粉体サンプルを圧縮しながら熱伝導率を計測することが可能な装置を開発した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Compressional stress effect on thermal conductivity of powdered materials: Measurements and their implication to lunar regolith2016

    • 著者名/発表者名
      Nagoya Sakatani, Kazunori Ogawa, Yu-ichi Iijima, Masahiko Arakawa, Satoshi Tanaka
    • 雑誌名

      Icarus

      巻: 267 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1016/j.icarus.2015.12.012

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 月レゴリス層の熱伝導率モデルとLRO/Diviner データを用いた検証2015

    • 著者名/発表者名
      坂谷尚哉, 小川和律, 荒川政彦, 田中智
    • 学会等名
      日本惑星科学会
    • 発表場所
      東京工業大学地球生命研究所
    • 年月日
      2015-10-14
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] レゴリスの圧縮による熱伝導率の変化と月表層レゴリスの熱伝導率分布2015

    • 著者名/発表者名
      坂谷尚哉, 小川和律, 飯島祐一, 荒川政彦, 田中智
    • 学会等名
      月・惑星シンポジウム
    • 発表場所
      宇宙科学研究所
    • 年月日
      2015-07-31
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 真空下における粉体物質の熱伝導率モデル2015

    • 著者名/発表者名
      坂谷尚哉, 小川和律
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      2015-05-24
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 真空下における粉体熱伝導率の空隙率依存性測定実験と微惑星の初期熱進化への応用2014

    • 著者名/発表者名
      坂谷、小川、本田、荒川、田中
    • 学会等名
      日本惑星科学会
    • 発表場所
      仙台市 東北大学
    • 年月日
      2014-09-24
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 粒径分布が粉体の熱伝導率に与える影響の実験的調査2014

    • 著者名/発表者名
      坂谷、小川、本田、荒川、田中
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会
    • 発表場所
      横浜市 パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-04-29
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] ガラスビーズ焼結体の熱伝導率測定実験と微惑星熱進化への応用2014

    • 著者名/発表者名
      津田、坂谷、小川、田中、荒川、本田
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会
    • 発表場所
      横浜市 パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-04-29
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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