研究課題/領域番号 |
14J07180
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
藤塚 理史 総合研究大学院大学, 高エネルギー加速科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 超対称ゲージ理論 / 局所化 / 双対性 / 超弦理論 |
研究実績の概要 |
先行研究において、3次元のある曲がった空間(3次元楕円体とS1×S2)上で、4つの超対称性を持つ理論の分配関数が渦分配関数の観点で因子化されることが示され、それらの因子化構造には背景の幾何学的構造と超対称性が絡んでいると考えられている。この構造は、3次元に限らずより一般の曲がった空間上の超対称ゲージ理論を構成するより基本的なブロックと考えることができるため興味深い対象といえる。 この因子化構造の理解を深めるために、まず4次元でも同じ構造が存在するかどうか調べた。具体的には、T2×S2上の超対称ゲージ理論の局所化を用いた厳密解析に取り組んだ。未だ研究は途中段階であるが、現段階で明らかになったことをここにまとめる。 まず4次元理論を2次元の理論に落としこむことによって解析しやすくなることに着目した。具体的にはT2×S2上の理論をS2上の球面調和関数で展開することにより、各モードごとのT2上の理論を解析する問題に帰着させた。また、無限大のモードの中のある一部のモードしか分配関数の計算結果に効かないことを示し、さらにその中の寄与の相殺構造を明らかにすることで4次元のT2×S2上の理論は対応する次元簡約したT2上の理論の楕円種数によって厳密に表せることを示した。因子化構造の目的とは異なるが、4次元と2次元の間の新たな非自明な双対関係となっており、様々応用が期待できる。具体的には、今まで知られていた超弦理論と2次元ゲージ理論の関係を、そのまま4次元理論にまで拡張できる。また、逆に4次元理論において考えられていた双対性を2次元理論を通して超弦理論に関係づけるといった方向性も考えられる。 また、3次元と同じように渦分配関数の観点で因子化されることも示した。しかし、3次元の時とは少し構造が異なり、その渦分配関数の具体的評価、解釈が未だ分かっていない状況である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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