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DNAメチル化の遺伝子転写領域における役割と制御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14J07507
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 遺伝・染色体動態
研究機関東京大学 (2015)
国立遺伝学研究所 (2014)

研究代表者

藤 泰子  東京大学, 理学系研究科, 助教

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードエピジェネティクス / DNAメチル化 / DNA傷害 / 転写
研究実績の概要

トランスポゾンにおけるDNAメチル化は、転写抑制やゲノムの安定化に寄与する。転写活性の高い恒常発現遺伝子の転写領域においてもDNAメチル化が高度に蓄積するが、その機能は未だ解明されていない。本研究では、シロイヌナズナを用いて転写活性化遺伝子の転写領域におけるDNAメチル化の機能とその制御機構の解明を目的とした。
これまでの研究成果より、「遺伝子転写領域におけるDNAメチル化が恒常発現遺伝子におけるDNA傷害に対し抑制的にはたらく」可能性が示唆された。そこで、met1変異体におけるDNA傷害の発生量を野生型と比較した。免疫染色の結果、met1変異体において、分裂細胞を多く含む根端領域内にDNA傷害マーカーであるγH2A.Xの高蓄積が認められた。DNA複製期におけるDNA傷害応答チェックポイント因子ATRとの二重変異体において、この蓄積はさらに増加していたことから、met1変異体において、DNA複製期にDNA傷害が発生している可能性を示唆する。
また本研究では、転写活性化遺伝子の転写領域におけるDNAメチル化の制御機構を明らかにするため、遺伝子転写領域のDNAメチル化を特異的に消失する変異体の探索を行った。その結果、遺伝子転写領域選択的にメチル化を消失するmet1変異体バリアントを同定している。変異個所は、MET1タンパク質のメチル化触媒ドメインとBAHドメインとの間に同定されたため、機能未知であるMET1のBAHドメインがトランスポゾンと遺伝子間の選択的メチル化に関与する可能性を示唆する。
以上の本研究の成果は、遺伝子転写領域におけるメチル化が、DNA複製期におけるDNA障害に抑制的に働く可能性を提示するとともに、遺伝子とトランスポゾンとの間の選択的メチル化制御機構の研究に適した材料を提供する。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Genome-wide negative feedback drives transgenerational DNA methylation dynamics in Arabidopsis.2015

    • 著者名/発表者名
      T Ito, Y Tarutani, TK To, M Kassam, E Duvernois-Berthet, S Cortijo, K Takashima, H Saze, A Toyoda, A Fujiyama, V Colot, T Kakutani
    • 雑誌名

      PLOS Genetics

      巻: 11 号: 4 ページ: e1005154-e1005154

    • DOI

      10.1371/journal.pgen.1005154

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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