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小脳オリゴデンドロサイトの起源とその分化機構

研究課題

研究課題/領域番号 14J08610
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 神経生理学・神経科学一般
研究機関山梨大学

研究代表者

橋本 了哉  山梨大学, 医学工学総合研究部, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオリゴデンドロサイト / 小脳 / Sox9
研究実績の概要

本研究では、まず、細胞系譜追跡実験により、小脳オリゴデンドロサイトの多くは、小脳原基からではなく、小脳の外部を起源とすることがわかった。さらに、小脳オリゴデンドロサイトの起源の詳細を検討すると、小脳オリゴデンドロサイトは、尾側中脳腹側Olig2発現領域から産生されることが示唆された。
Sox9 (SRY-box 9)は、多分化能を有する多くの組織幹細胞で発現していることが知られている転写因子であり、網膜・皮膚・腎臓などの臓器の形成において、細胞増殖や分化を制御する機能を果たすことが報告されている。そこで、本研究では、小脳をモデル系とし、小脳(および中脳)特異的にSox9遺伝子を欠失させたSox9 CKOマウスを新規に作製・解析することで、異なる細胞種の生み出しがどのような分子機構により制御されているのかという問題にアプローチした。
En1-Cre KIマウスを用いた小脳・中脳特異的Sox9 CKOマウスは出生直後致死であった。そこで、出生直前の胎生18日目の小脳組織を詳細に調べたところ、Sox9 CKOマウスでは、神経細胞やアストロサイトが正常に発生する一方で、オリゴデンドロサイトが完全に消失していた。
発生段階をさかのぼって調べると、Sox9 CKOマウスでは、数は少ないもののオリゴデンドロサイト前駆体が生み出され、その後のオリゴデンドロサイトへの分化段階で、突起形成やミエリン形成に異常をきたし、最終的にはアポトーシスを起こしてしまうことがわかった。さらに、中脳組織からNeurosphereを調整し、オリゴデンドロサイトへの分化誘導実験を行ったところ、in vivo同様に、Sox9を欠失したオリゴデンドロサイトでは、突起形成などに著しい形態異常が観察された。以上の結果から、Sox9は小脳のオリゴデンドロサイトの分化・成熟・生存に関与していることが明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cytoskeletal regulation of AUTS2 in neuronal migration and neuritogenesis.2014

    • 著者名/発表者名
      Hori K., Nagai T., Shan W., Sakamoto A., Taya S., Hashimoto R., Hayashi T., Abe M., Yamazaki M., Nakao K., Nishioka T., Sakimura K., Yamada K., Kaibuchi K., Hoshino M.
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 9 号: 6 ページ: 2166-2179

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2014.11.045

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Sox9 controls oligodendrocyte differentiation in the cerebellum.2014

    • 著者名/発表者名
      橋本了哉, 増山典久, 川口義弥, 秋山治彦, 小泉修一, 星野幹雄
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-27
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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