研究課題/領域番号 |
14J10046
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
青井 隼人 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変異研究領域, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 南琉球宮古語 / 多良間方言 / 舌端母音 / 語頭重子音 / 韻律語 / 三型アクセント / 宮古語 / 音韻構造 / 成節子音 / 音声学・音韻論 / 「中舌母音」 |
研究実績の概要 |
本研究では、日本の消滅危機言語の1つである南琉球宮古語の音韻構造に焦点を当てる。当該言語は通言語的に見て特異な音声学的・音韻論的特徴(舌背での狭めに加えて舌端での狭めを伴う母音 (舌端母音)、語頭に観察される無声摩擦重子音 (語頭重子音)、特異な音韻階層構造と三型アクセント)を有している。本研究では、上記のような宮古語特有の音声学的・音韻論的特徴がなぜ、そしてどのようにして生じたのかを考察した。具体的には、以下の3点を明らかにすることを試みた。すなわち、①音韻論と他領域との構造的関係、②共時的パタンと通時的変化との歴史的関係、③宮古語諸方言間の系統的関係。 本年度は、昨年度・一昨年度と比較して、順調に研究を進めることができた。まず本研究プロジェクトのベースとなる博士論文を6月に提出し、9月に博士号を取得した。また博士論文提出直後に12日間の現地調査を実施し、そこで得られた成果を精力的に発表できた(投稿論文2本、口頭発表4回)。 博士論文では宮古語の主要な方言の1つである多良間方言を扱い、同方言の音声学的・音韻論的構造の諸相を記述した。本博士論文の学術的意義として、以下の3点を挙げることができる:①消滅危機方言である同方言の音素体系から音節構造、形態音韻論、アクセントまでを包括的に記述した;②類型論的・理論的に興味深い問題を取り上げた;③今後の宮古語音声学・音韻論研究の新たな発展の方向として系統内的類型論の可能性を同分野で初めて明確に示した。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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