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日本古代における王族・貴族の家産と支配構造

研究課題

研究課題/領域番号 14J10209
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

垣中 健志  東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2017-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2016年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード長屋王家木簡 / 光明皇后 / 藤原不比等 / 古代皇太子制 / 家産 / 朝野群載 / 下総国 / 正倉院文書
研究実績の概要

平成28年度は長屋王家木簡に関する論稿を公表した。本稿では長屋王家の家産の中に、父である高市皇子の時代に形成されたものが継承され、長屋王の変後も一体性を保って利用されていたことを論証した。古代日本おいて、親から継承された家産が重要な役割を果たしていることを明らかにしたことで、有力な王族・貴族の政治基盤の一端を解明することができたと考える。さらに、本年度は多くの学会に参加し、また自身も報告する機会を得ることができた。まず、科研費・基盤C「東アジア諸王室における「后位」比較史研究に関する国際的研究基盤の形成」の研究会である東アジア后位比較史研究会に参加し、古代日本の皇后制について、光明子の家政機関を軸として口頭報告を行った。他の時代の皇后制を研究対象とする研究者や中国史、朝鮮史の研究者との議論を通じて、東アジアという広い視野で古代日本の皇后をどのように位置づけることができるのか、東アジア諸国の皇后制を比較する際に家政機関や家産という視角が非常に有用であるのではないか、といったことを感じることができ、自身の研究をさらに深めることができた。東アジア后位比較史研究会での口頭報告と修士論文を基にして、11月には史学会大会古代史部会で光明子の家産に関する口頭報告を行った。光明子の家産と父である不比等の関係に注目し、光明子の家産は、立后以前に形成されたものの中には不比等から継承した家産があり、それらによって次期皇位継承者である皇太子を扶養するという体制をとっていたと考えた。こうした皇太子の扶養体制について検討するために、古代日本の皇太子制についても考察を深め、続日本紀研究会3月例会において令制東宮の成立と展開に関する口頭報告を行った。これらの研究報告を通して、令制の規定と実態とを厳密に分けて考える必要性を改めて痛感するとともに、これらの研究成果をまとめる際の重要な視点となると考える。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2016 実績報告書
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2017 2016 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 長屋王家と難波2016

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 雑誌名

      ヒストリア

      巻: 257 ページ: 1-27

    • NAID

      40020937378

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 令制東宮の成立と展開2017

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 学会等名
      続日本紀研究会3月例会
    • 発表場所
      アウィーナ大阪(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2017-03-17
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 不比等の功封と光明子2016

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 学会等名
      第114回史学会大会
    • 発表場所
      東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-11-13
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 家政機関からみた古代日本の皇后制2016

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 学会等名
      東アジア后位比較史研究会
    • 発表場所
      東京大学史料編纂所(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-06-26
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 佐藤全敏氏大会報告について2015

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 学会等名
      歴史学研究会古代史部会
    • 発表場所
      明治大学(東京都・千代田区)
    • 年月日
      2015-06-20
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 税使・税司考2014

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 学会等名
      続日本紀研究会例会②
    • 発表場所
      アウィーナ大阪(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2014-10-24
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 畿内における家産の形成2014

    • 著者名/発表者名
      垣中健志
    • 学会等名
      第42回古代史サマーセミナー
    • 発表場所
      指宿市民会館(鹿児島県指宿市)
    • 年月日
      2014-08-24
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [図書] 朝野群載 巻二十二 校訂と註釈2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤信監修・朝野群載研究会(北村安裕・磐下徹・吉永匡史・澤晶裕・武井紀子・大高広和・吉松大志・宮川麻紀・山本祥隆・西本哲也・柿沼亮介・林友里江・井上翔・神戸航介・武内美佳・垣中健志)編
    • 総ページ数
      413
    • 出版者
      吉川弘文館
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [図書] 朝野群載巻二十二 校訂と註釈2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤信監修・朝野群載研究会編
    • 総ページ数
      150
    • 出版者
      吉川弘文館
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [備考] 建築博物教室第2回レポート

    • URL

      http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/kyositsu/20140608r.pdf

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

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