研究課題/領域番号 |
14J10315
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
添田 翔 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2015年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2014年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 分裂期制御 / 初期胚 / 受精 / 核膜形成 / モーター / シグナル伝達 / 分子生物学 / 細胞生物学 / シグナル経路 / 細胞周期 / 初期発生 |
研究実績の概要 |
Kidのモータードメインを欠損させた変異体と点変異によりモーター活性をなくした変異体をKidノックアウト卵細胞に発現させ、多核形成のレスキュー実験を行った。これにより後期染色体コンパクションに対してKidのモータードメインは必要であるが、モーター活性は必要ではないことが明らかとなった。これまでの結果からKidの染色体コンパクション分子機構、分裂中期から後期にかけての機能転換メカニズムがわかり、この研究をまとめ学術誌に投稿中である。 CDK-Mastl-Ensa-PP2Aからなる脱リン酸化酵素活性調節経路の前核形成時間制御への関与について、Mastlの過剰発現、ノックダウン実験を行い解析した。結果としてMastlによるPP2Aの阻害効果はは前核形成時間制御に大きく寄与していることが明らかとなった。さらにRSKを酵素、Mastlを基質としてin vitro kinase assayを行い、結果としてin vitroでMastlがRSKによりリン酸化を受けることがわかった。RSKがMastlを活性化することで前核形成時間を制御するモデルが考慮されたため、これを数理モデリングを用いて検討した。結果として、RSKがMastlを活性化する場合、PP2A活性化タイミングを遅らせることができることが示された。異常より前核形成開始の分子機構の一端が明らかとなった。 脱リン酸化酵素の過剰発現により前核形成を早期化しその影響を見た。受精卵において雄性前核形成に異常が起き、続く第一卵割で染色体不分離を起こすことがわかった。一方、単為発生卵ではこのような異常は見られなかった。したがって卵細胞内のシグナルネットワークによる前核形成時間制御は、その生理的意義として正常な雄性前核形成のための時間を確保していることがわかった。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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