• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

間接効果の長期的な働き方

研究課題

研究課題/領域番号 14J10996
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生態・環境
研究機関奈良女子大学

研究代表者

和田 葉子  奈良女子大学, 人間文化研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2014-04-25 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2015年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード群集生態学 / 間接効果 / 岩礁潮間帯 / 季節動態 / 繁殖特性 / 孵化 / 長期的な時間変動 / トロフィックカスケード
研究実績の概要

今年度は夏季に行った下記の実験とともに、博士論文の作成(平成28年3月24日博士号取得)と、長期的に間接効果の大きさを評価した研究の論文作成を行った。
本申請課題では、捕食性巻貝イボニシ (Thais clavigera)・藻食者キクノハナガイ (Siphonaria sirius)・藻類緑藻 (Ulva sp.)、藍藻 (Lithoderma sp.) という系を用い、イボニシがキクノハナガイを介して藻類相に与える間接効果の大きさを実験的に長期間評価し、間接効果の変動やその季節性について調べた。そのなかで、被食者キクノハナガイが夏季に産卵する卵の孵化に、捕食者が何らかの影響を与えている可能性が示唆された。そのため昨年度、被食者の成体を捕食する捕食者イボニシと、キクノハナガイの卵を捕食する捕食者シマレイシガイダマシの存在が、卵の孵化日に与える影響を評価した。目的達成のため、まず、潮間帯に点在する大型の転石を実験区として選出した。その後、成体の捕食者や卵の捕食者の存在下で孵化日が変動するのかを明らかにする実験を行った(実験1)。さらに、胚が自ら孵化のタイミングを決めているのかどうかを明らかにするために、産卵前から産卵直後まで卵捕食者が存在する処理区と、産卵直後から孵化まで存在する処理区を設けて実験を行った(実験2)。
実験1の結果、卵捕食者の存在下でのみ、孵化が1日近く早まることが示された。また、実験2により、産卵後に卵捕食者が存在することで、孵化が早まることが示された。つまり、親が卵サイズを調節して孵化を早めるのではなく、胚が自身の被食リスクに応じて孵化を早めていると考えられた。有力な卵捕食者が存在するキクノハナガイの胚発生は、有力な卵捕食者が知られていない近縁種の発生と比べて非常に早いことからも、この現象は、卵捕食者に対する反応であることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prey density affects strengths of density- and trait-mediated indirect interactions of predators on an algal community.2015

    • 著者名/発表者名
      ○Wada, Y., Iwasaki, K., and Yusa, Y.
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Marine Biology and Ecology

      巻: 468 ページ: 67-73

    • DOI

      10.1016/j.jembe.2015.03.015

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 長期的な間接効果の働き方2015

    • 著者名/発表者名
      ○和田葉子・岩崎敬二・遊佐陽一.
    • 学会等名
      『第62回日本生態学会』PB1-027
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2015-03-19
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

URL: 

公開日: 2015-01-22   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi