研究課題
特別研究員奨励費
本研究の目的は体重階級制競技アスリートが行う短期間の急速減量・増量が身体組成とエネルギー代謝に与える影響を検討することである.体重階級制競技アスリートが行う減量と増量を念頭においた(1)測定方法の確立と(2)実際のアスリートの身体組成とエネルギー代謝の変動を測定した.(1)に関して,当初の計画に加えてアスリート,一般成人,過体重者を集め,短期間(7泊8日)の合宿環境下において規定された食事提供によるエネルギー摂取量と二重標識水によるエネルギー消費量の調査を行う減量介入実験を実施し,エネルギー出納と身体組成変化を評価した.34名はエネルギー出納(-2096±642 kcal/day)と身体組成変化から推定されたエネルギー出納(-2187±891 kcal/day)が近似した.この結果から,減量を行う環境下においても二重標識水が正確なエネルギー消費量を反映している可能性が示唆された.(2)に関して,(1)と同様の手法を用いてエネルギー代謝と身体組成の測定を実際に急速減量・増量を行う全国レベルのアスリート10名に対して遂行した.身体組成の測定はDXA法,安定同位体希釈法,体密度法を駆使した4成分モデルを用いて評価した.これらの新しい手法の確立と得られたデータはスポーツ栄養学研究分野に今後貢献していく可能性が考えられる.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of applied physiology
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