研究課題/領域番号 |
15002003
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 正勝 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (30112767)
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研究分担者 |
金井 求 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (20243264)
松永 茂樹 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (50334339)
熊谷 直哉 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (40431887)
五月女 宜裕 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (50431888)
大嶋 孝志 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (10313123)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
453,700千円 (直接経費: 349,000千円、間接経費: 104,700千円)
2007年度: 81,900千円 (直接経費: 63,000千円、間接経費: 18,900千円)
2006年度: 81,900千円 (直接経費: 63,000千円、間接経費: 18,900千円)
2005年度: 81,900千円 (直接経費: 63,000千円、間接経費: 18,900千円)
2004年度: 81,900千円 (直接経費: 63,000千円、間接経費: 18,900千円)
2003年度: 126,100千円 (直接経費: 97,000千円、間接経費: 29,100千円)
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キーワード | 不斉触媒 / 不斉四置換炭素 / 抗インフルエンザ薬 / 多点認識不斉触媒 / 医薬合成 / Mannich反応 / 抗糖尿病薬 / Strecker反応 / 不斉合成 / 医薬品合成 / 多点制御 / 4置換炭素 / 希土類 / 多段階反応 / アルドール反応 / 段階反応 |
研究概要 |
糖骨格を基盤とした不斉配位子を用いた研究では、ケトイミンの触媒的不斉Strecker型反応の開発に成功した。触媒的不斉Strecker型反応の工業化を視野に入れた検討を行い、アキラルなプロトン源の添加により触媒効率と反応速度を100倍高めることに成功した。シアン源として安価で工業化に適したHCNを用いる系の開発にも成功した。これにより、世界最高の触媒系の開発に成功した。さらに不斉配位子の柔軟なチューニングを可能にする配位子の改良合成法の開発にも成功した。また、同一触媒によるアジリジンの不斉開環反応を開発し、抗インフルエンザ薬タミフルの合成への展開に成功した。Lewis酸-Bronsted塩基型多点制御不斉触媒に関する研究においては、Et_2Zn/linked-BINOL錯体によるヒドロキシケトンのMannich反応において、antiアミノアルコール(99%ee, anti/syn>98/2)とsynアミノアルコール(99%ee, syn/anti=95/5)を完全に作りわける方法論の開発に成功した。詳細なメカニズム解析を基盤とした触媒量の低減化にも成功し、触媒量を0.01mol%にまで低減化できた。これは触媒的不斉Mannich反応において群を抜いて世界最高の触媒効率である。なお同じEt_2Zn/linked-BINOL錯体によるアルドール反応(0.1mol%)、マイケル反応(0.01mol%)の場合にも触媒的不斉炭素-炭素結合生成反応における世界最高クラスの触媒効率を達成している。さらに、希土類-アミド不斉触媒による触媒的不斉アミノ化を開発し、糖尿病合併症薬ラニレスタットの工業的応用を可能とする新規合成ルートの確立にも成功した。
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