研究課題/領域番号 |
15002006
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
数物系科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
芝井 広 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70154234)
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研究分担者 |
川田 光伸 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50280558)
佐藤 紳司 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教 (60192598)
土井 靖生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教 (70292844)
金田 英宏 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (30301724)
松浦 周二 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (10321572)
平尾 孝憲 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00293689)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
371,800千円 (直接経費: 286,000千円、間接経費: 85,800千円)
2007年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2006年度: 67,600千円 (直接経費: 52,000千円、間接経費: 15,600千円)
2005年度: 110,500千円 (直接経費: 85,000千円、間接経費: 25,500千円)
2004年度: 93,600千円 (直接経費: 72,000千円、間接経費: 21,600千円)
2003年度: 88,400千円 (直接経費: 68,000千円、間接経費: 20,400千円)
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キーワード | 赤外線 / 星間塵 / 遠赤外線 / 気球望遠鏡 / 宇宙干渉計 / 星生成 / 赤外線銀河 / 遠赤外線センサー / 気球望遠境 |
研究概要 |
本研究の主目的は、世界初の宇宙遠赤外線干渉計を開発して、遠赤外線帯において1秒角スケールの高解像観測を行い、星生成領域、原始惑星系円盤、銀河核スターバーストなど、星間塵熱放射がきわめて重要な役割を果たしている天体について、星間塵温度分布を明らかにし、恒星誕生直前の原始星の温度構造、原始惑星系円盤の温度構造、および銀河核スターバースト現象を解明することである。 この干渉計は、科学観測用大気球搭載装置としては世界的に見ても最も複雑かつ高精度なものであり、十分な検討・設計・シミュレーション・考察が重要である。このために、方式検討に相当時間をかけた結果、初フライトが当初予定から遅れてきたが、5年計画の4年目にはほぼ完成した。最終年度にブラジルで初フライトを行う計画であったが、装置の不具合のためフライトを延期した。このように、実際の気球フライトでの観測を行うことはできなかったが、世界初の気球搭載遠赤外線干渉計としてはほぼ完成した。新干渉計方式の発案、姿勢制御の高精度化、遠赤外線センサーの高感度化、クライオスタットの開発、軽量SiCミラーの開発など、世界に誇れる成果をあげることができた。 さらには準備研究、関連研究として、「あかり」による遠赤外線観測の成功、系外惑星形成過程や星間塵に関する研究成果も順調に得られてきている。特に、系外惑星の形成過程として、原始惑星系円盤の重力不安定が有力であることを示せたことは、発見されてきた惑星の多様性と関係して重要であると考えられる。 なお、JAXA宇宙科学研究本部の気球観測事業の一環として、H20年度にブラジルにて初フライトを行う予定であり、大きい研究成果が得られると期待している。
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