研究課題/領域番号 |
15011257
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
一色 孝子 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助教授 (10342750)
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研究分担者 |
草野 亜弓 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助手 (00370122)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 神経 / ショウジョウバエ / 細胞系譜 |
研究概要 |
一群の姉妹神経細胞は特定の細胞系譜に従って幹細胞から順次生みだされる。我々は、ショウジョウバエ胚中枢神経系をモデルとして、この神経幹細胞系譜が刻々と形成されていく過程の分子的解明を目指している。本研究は、幹細胞系譜の逐次的形成に関わる新規遺伝子を網羅的に同定することを目的とした。公開されている転写産物発現情報データベースに基づいて、全遺伝子の約20%について、肺中枢神経系で広範囲に時期特異的に発現される遺伝子を探索した。その結果、複数の線虫heterochronic遺伝子ショウジョウバエホモログをそのような遺伝子として見いだした。heterochronic遺伝子は線虫幼虫発生において系譜形成の各過程が正しいタイムスケジュールで進むように働く遺伝子である。現在これらのショウジョウバエホモログについて、変異体の作成とその表現型の解析、詳細な発現パターンの観察とその制御の解析を進めている。これらの遺伝子の一つであるlin-29ホモログ(dmlin-29と呼ぶ)はKruppelに相同なZn finger蛋白質をコードしている。しかし、最も後期に生成される細胞群で特異的に発現されている。今後、Kruppelとdmlin-29の機能を解析し、これらの機能の違いを生み出す機構を探究することにより、これまでほとんどわかっていなかった後期細胞系譜形成過程が明らかになってくると期待される。
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