研究課題/領域番号 |
15014225
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
谷口 寿章 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (10257636)
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研究分担者 |
藤原 和子 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (20108880)
小西 博昭 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (40252811)
池田 和子 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (10108863)
山内 英美子 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50332292)
松崎 英樹 理化学研究所, 翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, 連携研究員 (30392129)
岡田 ひとみ 理化学研究所, 翻訳後修飾による動的調節機構研究チーム, 連携研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
50,600千円 (直接経費: 50,600千円)
2004年度: 25,600千円 (直接経費: 25,600千円)
2003年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
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キーワード | プロテオミクス / 質量分析 / シグナル伝達 / インフォマティクス / プロテオーム / タンパク質間相互作用 / 蛋白質間相互作用 |
研究概要 |
本研究においては、1)プロテオミクス・ファシリティの整備を行い、2)枯草菌や出芽酵母、分裂酵母、ブフネラなどの微生物、高等真核生物の神経細胞、内皮細胞などについて、プロテオーム解析を行った。また、3)質量分析法を用いたプロテオームのディファレンシャル解析を開発し、ちん藻Synecocystis sp.PCC 6803の光強度により発現量の変化が見られるタンパク質を明らかにした。また4)細胞内小器官(オルガネラ)の単離精製法を検討しペルオキシソームを単離する方法を確立した。その中で数個の新規タンパク質を見出したが、このうちひとつは分子シャペロンとしての機能を持つLonプロテアーゼのペルオキシソーム特異的アイソザイムであることを発見した。また、5)三連四重極型質量分析計のペアレント・スキャン法を用いた、リン酸化ペプチドの特異的検出法を確立した。プロテインキナーゼCのδアイソフォーム(以下PKC・)の細胞内における(in vivo)リン酸化部位を解析し、少なくとも6カ所のリン酸化部位が同定され、酸化的ストレスにより3カ所のチロシンが、刺激依存的にリン酸化されることを明らかにした。EGF受容体下流のシグナル伝達に注目し、抗ホスホチロシン抗体を結合したカラムによりチロシンリン酸化されたタンパク質とそれらに結合するタンパク質を同定した。その結果およそ150種類のタンパク質が同定されたが、その多くは未知のタンパク質であった。6)プロテオーム解析により得られた大規模なタンパク質データをゲノム配列にマップし、新規遺伝子や従来のアノテーションの誤りなどを見出した。7)シグナル伝達系関連のタンパク質について複合体の立体構造を明らかにすることで、翻訳後修飾が関与するタンパク質間相互作用の調節機構を明らかにした。
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