• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経回路形成における新規RhoファミリーG蛋白質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15016055
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

根岸 学  京都大学, 生命科学研究科, 教授 (60201696)

研究分担者 加藤 裕教  京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (50303847)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2003年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
キーワード神経突起 / Rapostlin / Rnd / Plexin / Rho / 分枝化 / アクチン / 微小管
研究概要

神経回路は、特異な細胞極性を示す神経細胞がその神経突起を介した接着により形成する複雑なネットワークシステムである。この神経突起形成に低分子量G蛋白質、Rhoファミリーが深く関与しており、細胞骨格の再構築により、RhoAは神経突起の退縮を、Rac1とCdc42は神経突起の伸長を引き起こすことが知られている。しかし、Rhoファミリーにはこれらのメンバー以外に多数のG蛋白質が存在するが、それらの神経機能はほとんど不明である。そこで、その神経機能が不明であるRnd1とRnd2の情報伝達機構を調べた。
我々は、Rnd2の神経機能を明らかにするため、酵母のtwo-hybrid法を用いてRnd2の新規の特異的なエフェクター、Rapostlinをクローニングし、神経細胞の樹状突起の分枝化に深く関わることを明らかにした。この神経機能の分子機構を明らかにするため、RapostlinのC末端のSH3領域に結合する分子を解析し、Cdc42のエフェクターであり、アクチン重合を促進するN-WASPが結合することを見いだした。一方、RapostlinはFCHドメインを含むN末端で微小管に直接結合することから、Rapostlinは2つの異なる細胞骨格分子、微小管とアクチンをリンクすることにより、樹状突程の分枝かを制御するものと推察される。
Rnd1の中枢神経系での役割を明らかにするため、Rnd1に結合する分子を酵母のtwo-hybrid法でスクリーニングし、神経軸索ガイダンス分子、Sema4Dの受容体、Plexin-B1に、Rnd1が結合することを見いだした。Rnd1はPlexin-B1に安定に結合し、リガンドであるSema4D依存的にRhoAを活性し、Sema4DによるPlexin-B1を介した細胞体退縮を引き起こした。このことから、Rnd1はSema4D/Plexin-B1による軸索ガイダンス作用に深く関わっていることが強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Katoh H.et al.: "RhoG activates Rac1 by direct interaction with the Dock180-binding protein Elmo."Nature. 424. 461-464 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Ishikawa Y.et al.: "A role of Rnd1 GTPase in dendritic spine formation in hippocampal neurons."The Journal of Neuroscience. 23(35). 11065-11072 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Oinuma I.et al.: "Direct interaction of Rnd1 with Plexin-B1 regulates PDZ-RhoGEF-mediated Rho activation by Plexin-B1 and induces cell contraction in COS-7 cells."The Journal of Biological Chemistry. 278(28). 25671-15677 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaguchi Y.et al.: "N-terminal shot sequences of α subunits of the G12 family determine selective coupling to receptors."The Journal of Biological Chemistry. 278(17). 14936-14939 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Okada T.et al.: "A serine protease inhibitor prevents ER stress-induced cleavage but not transport of the membrane-bound transcription factor ATF6."The Journal of Biological Chemistry. 278(33). 31024-31032 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi