研究課題/領域番号 |
15016104
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 生理学研究所 (2004) 岡崎国立共同研究機構 (2003) |
研究代表者 |
柿木 隆介 生理学研究所, 統合生理研究系, 教授 (10145196)
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研究分担者 |
乾 幸二 生理学研究所, 統合生理研究系, 助手 (70262996)
十時 忠秀 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (20038722)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
35,800千円 (直接経費: 35,800千円)
2004年度: 17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
2003年度: 17,900千円 (直接経費: 17,900千円)
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キーワード | 痛覚 / 脳波 / 脳磁図 / ヒト / 体性感覚 / 電極 / レーザー / 触覚 / microneurography / first pain / second pain / 睡眠 |
研究概要 |
15-16年度は、(1)痛み刺激に対して意識を集中する場合と意識をそらす場合の痛覚認知の変化、(2)睡眠中の痛覚認知の変化、(3)運動野に対する経頭蓋磁気刺激の鎮痛効果、について研究を行った。 痛み刺激に対して意識を集中する場合には、痛覚関連誘発脳波および脳磁図反応の振幅が、control条件に比して有意に増大し、自覚的な痛覚レベルも有意に上昇した。逆に、痛み刺激から意識をそらす場合には、痛覚関連誘発脳波および脳磁図反応の振幅が、control条件に比して有意に低下し、自覚的な痛覚レベルも有意に低下した。これらの結果は、痛覚認知における注意効果が大きいことを明瞭に示すものであった(Qiu Y, Kakigi R et al.:Clinical NeurophysioIogy,2004)。 睡眠中の痛覚関連誘発脳波および脳磁図反応は、例え「うとうと状態(Stage1)」でも著明に振幅が低下し、軽眠期にはほぼ消失した。このような著明な変化は、触覚などのような他の体性感覚では見られないものであり、痛覚認知における睡眠の影響が大きいことを示す所見であった(Wang X, Kakigi R et al.:Neuroscience,2004)。 運動野に対する連続的経頭蓋磁気刺激の鎮痛効果については個人差が大きいことが知られている。痛覚関連誘発脳波を用いて、この効果を調べたところ、C線維を上行するsecond painに対しては有意な鎮痛効果が見られたが、A-delta線維を上行するfirst painに対しては、逆に痛みが強くなった。この相違が、患者によって効果が異なることの大きな理由の1つと考えられる(Tamura Y, Kakigi R et al.:Neurology,2004)。
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