研究概要 |
人間のような自然な動きと柔らかさを有するヒューマノイドを目指し,超多自由度冗長筋骨格型ヒューマノイドを開発している.複雑な身体構造を自由に操る方法を自ら獲得するシステムが不可欠になるという視点から,センサ情報から自己感覚モデルを形成する方法の研究と,そのモデルを利用した環境適応行動の実現を目指している.今年度は,自己感覚情報に基づいた動的行動を学習により獲得するシステムの実現と,時々刻々と更新され特性も変化するようなボディの身体情報を常時自己感覚から獲得し学習し続けるソフトウェアシステムの実現を行った.また,それに伴い,人間や動物のように身体状態の変化を前提とする,"筋配置可変型"の筋骨格系のシステム構成方の提案し,実際に人間の身体構造を模倣したヒューマノイドを開発した.常時学習するシステムや,自己感覚情報に基づいて行動するシステムの検証実験は,今年度開発した実機をベースにして行われた.さらに研究成果は国内外に発表し,ロボティクスの分野では最も権威があると言われる国際会議であるIEEE International Conference on Robotics and Automation 2003において,IEEE ICRA2003 Best Conference Paper Award Finalist に選ばれるなどの評価を受けた.
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